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先日、香港と中国大陸を結ぶ税関で、ロボットみたいにカクカク歩く怪しい男が発見されたそうだ。怪我をしているわけではなさそう。さらに服装はジャージ、荷物はビニール袋2つと妙なオーラを醸している。

不審に思った税関職員が別室で調べたところ、出るわ出るわ iPhoneの山! 合計94台もの iPhoneを体中に巻きつけて入国しようと企てていたのである。その量、そして2015年にもなって相変わらずな稚拙な手口に注目が集まっているのだ。

・出入国検査場に怪しい男が出現

怪しいロボット男が現れたのは2015年1月11日、広東省深センと香港を結ぶ福田口岸だ。男は明らかに挙動不審。だが所持品の検査をしたところ特に怪しい物は持っていなかったという。しかし、だがしかし!!

男が金属センサーを通った際に異変が起きた! 金属探知機が反応しまくりだったというのだ。それもそのはず。男は体中に iPhoneを巻きつけていたからである!! ……またかよっ!?

・体に iPhone94台を巻きつけていた!

取り調べの結果、男は胸、腹、局部、太もも、ふくらはぎに iPhone5S、及び iPhone6を合計94台巻きつけていたのだそうだ。「体に巻きつけて税関を突破」というのは、よくある手口だが、ここまでの量は類を見ない。

巻きつけられた大量の iPhoneは、まるで鎧のようだ。中国メディアや中国ネットユーザーも「まるで兵馬俑」「アイアンマンみたい」と、驚きを隠せない模様である。

・なぜかなくならない “巻きつけ系密輸”

中国報道によると、男は香港籍で密輸の前科ありとのことで、彼がとった「体に巻きつけて税関を突破」は典型的な密輸方法だそう。過去に、同様の手口が何度も摘発されている。密輸請負人も女子高生からオッサンまで様々だ。

・1カ月で18件摘発 / iPhone282台押収

それにしても、「体に巻きつけて税関を突破」とは絶対にバレそうなのだが……。仮に人の目はごまかせたとしても、金属探知機でひっかかりそうなのに、どうしてなくならないのだろう? もしかして、これは真の密輸業者から目を逸らさせるための目くらまし作戦なのでは、と勘ぐってしまいたくなるくらいである。

何度摘発され、報じられても、ハンドキャリーによる密輸は後を絶たないもよう。2014年12月からの1カ月間で今回摘発があった福田口岸、及び同じ所轄の皇崗口岸では、ハンドキャリー密輸を18件摘発、うち iPhoneだけで282台が押収されているとのことだ。

参照元:人民日報中新網(中国語)
執筆:沢井メグ

▼後ろは翼のようになってるよ!
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▼現地ニュース

▼こちらは12月に起きた同様の密輸事件「カクカク歩く怪しい男 → 所持品は問題なし → 金属探知機でひっかかる → 摘発」と、全く同じパターンだ