季節は秋。食欲の秋! そして今が旬の食べ物といえば、脂がのったサンマであろう。さらに、様々な調理法があるけれど、網でワイルドに焼きを入れていく「サンマの塩焼」が王道であろう。しかもそこに、白飯があれば最高であろう。あろうッ!

さて、そんなサンマの塩焼きであるが、あいにく我が家には「魚焼き網」も「魚焼きグリル」もなく、フライパンで焼くしか道はない。それもそれで良いのだが、今回は100円ショップで購入した『インスタントコンロ』で焼いてみた結果をご報告したい。

・インスタントコンロ(300円)

使ってみたのは、都内のダイソーで購入した『インスタントコンロ』なる商品だ。価格は100円ではなく300円。しかし、そのパッケージには、「こんなのが300円で手に入るのか!」と思わずにはいられない魅力的すぎる写真と文言が書かれている。

なんでも「簡単にバーベキュー」できるらしく、「片付けも楽々」なうえ、「マッチやライターでカンタンに着火!」できちゃうらしい。燃焼時間は約1時間というが、そんだけあれば十分だ。これでサンマを焼いたら絶対に美味い。まちがいない!!

・屋外専用

開封すると、パッケージの裏目に説明が書いてあった。

使用できるのが「屋外」なのは良いとして、「着火後10〜15分程度、着火紙が燃え尽き火力が安定するまで煙と炎が出て臭いがします。しばらくお待ちください。」というのが少し気になる。

ともあれ、ベランダのテーブルにコンロを置いて着火してみた。すると……

ももも、燃えてる〜!!

わりと本格的に燃えてる〜ッ!!

説明書の通り、煙と炎が出て臭いがする〜ッ!!

なお、実行した日の気候は、あいにくの霧雨。もしも空が白く霧がかっていなかったら、この時の煙で「火事かも」と通報されていたかもしれない。そのくらい出た。もちろん個体差もあるとは思うが、「わりと煙が出る」ということは覚えておこう。

ともあれ、スーパーで買ってきた安売りのサンマ(2尾入り)をビリっと開封し、塩をパラパラ。当初は「じっくり1匹ずつ焼こう」と思っていたのだが、あまりの白煙にビビりまくり、2尾まとめて一度に焼いてしまうことにした

なるはやで調理を終わらせたいのだ……が、しかし!

サンマの脂で、さらに煙が出まくっちゃってる〜!!

もちろん、めちゃくちゃイイ匂がする〜……のだけれど、「最初からの煙」+「サンマの煙」で、調理している私がスモーク状態になっている〜!! 早く焼きあがって〜!

・第二の誤算

ほどなくして、片面が焼けたもよう。ジュウジュウとした音をさせながら、脂がグツグツと波打っている。この光景だけでメシ3杯イケそうだ! よ〜し、ひっくり返して、もう片面を焼こう……かなと思ったその時、第二の誤算が私を襲った。

なんと、サンマが網にくっついていたのだ。うっ、うぬぬっ……! あらかじめ網に油を塗っておけばよかったのか……!! 私としたことが、これは予想していなかった……!! てな感じで、みなさんも実際に使うときには「こびりつき」に注意しよう。

しかし、ここまで来たら引き返せない。強引にひっくり返して仕上げの “焼き” だ。

ジュウジュウ。ジュウジュウ……いい感じ! そして──

できた〜\(^O^)/

想定外の「こびりつき」によって見栄えこそ悪くなってしまったが、めちゃくちゃ美味しそうな「サンマの塩焼き」がそこにはあった。

・味はどう?

調理中は煙がモクモクだったので、「着火剤や、煙の匂いも付いちゃったかな?」とドキドキだったが、いざニオイを嗅いだら大丈夫! 香ばしいサンマの香りが食欲をそそりまくりingだ!! んで、ごはんと味噌汁を用意して……いただきまーす!

ハシでつまむと、ホックホク! 味もバッチリ!! 思い切り脂がのった「さんまの塩焼き定食」が楽しめた。食事の方は、大満足〜!!


しかしながら、調理後が大変だった。まず、焼きあがった直後、まだまだ煙が出そうなので、すぐに水をぶっかけて消火した。そして、ごはんを食べた後、「思い切りサンマの煙を浴びまくり、生臭くなった窓ガラスおよび壁」をスポンジ片手に掃除しまくった。

てな感じで、家の庭やベランダで使うのはオススメできないが、まわりに何もない大自然の中や、キャンプ場などでは大活躍しそうな商品だ。なにせ たったの300円。この秋キャンプを予定している人は、ひとつリュックに忍ばせておくと良いかもね♪

Report:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.

▼燃え方がよく分かる1分動画