今回ご紹介するのは「長靴を履いたネコ」ならぬ「眼帯を付けた子ネコ」。眼帯とは片方の目を保護するための当て布で、『あしたのジョー』の丹下段平や『新世紀エヴァンゲリオン』の綾波レイの姿を思い浮かべる人も多いはず。

でも今日からは、眼帯と言えばこの子ネコに決まり! 可愛く、同時にかっこ良く、眼帯がと〜ってもお似合いなのだ!! だがその背景には、片目を失いながら九死に一生を得た厳しい過去もあるのだとか……。

・重い眼感染症にかかっていた子ネコ

眼帯姿が決まっている子ネコのスカー。生後2週間のとき、他の兄弟と共に衰弱状態にあるところを、海洋生物学者のサバンナ・アナスさんとその友人によって発見・保護された。

そのときスカーの左目は、すでに重い感染症にかかっていたとのこと。放っておくと危ないと感じたアナスさんは、スカーを連れて病院に直行。獣医師からは、左目と感染部位の摘出手術が必要だと告げられたそうだ。

・一か八かの手術

しかし、当時のスカーは体重240グラムの小ささだったので、難しいことも多かったもよう。海外メディア『The Dodo』に対して、アナスさんは次のように語っている。

「スカーの体はモニターに映らないほど小さく、また喉に呼吸管を通すことすら出来ませんでした。麻酔がどう影響するかも分からず、手術は難航しました」

獣医師からは、スカーは手術に耐えられない可能性が高いとも言われていたそうだが、何もしなければ死を待つだけ……。一か八かでスカーの手術が敢行されたのだった。

・手術跡を保護するために眼帯を装着!

その後、手術は無事に成功しているのでご安心を! だが手術跡は痛々しく、保護する必要があると考えたアナスさんは、スカーのために特別な眼帯を作ってあげることにした。

それが海賊を思わせる真っ黒な眼帯だ! スカーの黒い毛皮にばっちりマッチしており、金色の金具も素敵なアクセントに。ああ、スカー! 眼帯仲間である『メタルギアシリーズ』のスネークや『NARUTO -ナルト-』のはたけカカシも裸足で逃げ出しちゃうほどお似合いだよ……!!

そしていつからか、この眼帯はスカーのお気に入りに。装着していない時には探しまわるほどらしく、傷口が癒えた今でもスカーは眼帯を付け続けているのだった。

『The Dodo』によると、2017年10月4日の時点でスカーは生後6週間。毎日を元気いっぱいに過ごしているようだ。その姿は専用の Instagram ページにアップされているので、スカーの眼帯姿に惚れちゃった人は要チェックニャ!

参照元:The Dodo(英語)、Instagram @cat_with_the_eyepatch
執筆:小千谷サチ

▼2ページ目以降は、目の手術の様子なども出てくるので閲覧に注意しよう。

▼眼帯を付けていなくてもカッコいいね!

▼アナスさんとスカー

▼元気いっぱいだ!