外にご飯を食べに行くと、レストランでもない限りはテーブルに楊枝(ようじ)が置いてあるものだ。お弁当に付いてくる割りばしの袋にも入っている。だが、楊枝についてこれまで特に気にしたことはなかったし、楊枝なんてどれも同じだと思っていた。

あなたは「楊枝専門店」なるものが存在することを知っているだろうか? 知らないのも無理はない。なにせ日本に1つしかないからである。なんと創業300年という『日本橋さるや』では、見たことないような貴重な楊枝を手に入れることができるのだ。これぞ “粋” !

・江戸から続く老舗

東京・日本橋。三越前駅で降りて少し歩くと、狭い路地の中に和モダンな雰囲気のお店を見つけることができる。そこが日本唯一の楊枝専門店『日本橋さるや』だ。創業300年で江戸時代から続くという超老舗である。徳川綱吉が将軍だった1704年に創業と書けば、そのスケール感が伝わるだろうか。

中に入ると、店内のあちこちに楊枝が並べられている。おそらく、こんなに楊枝が売られているのを見るのは生まれて初めてだろう。桐箱に入れられたものは高級感があって、贈り物としても喜ばれそうだ。

・外国人に人気

こういう楊枝って、普段はどういう人が買っていくのだろうか? お店の方に聞いてみると、最近は特に外国人観光客が多いのだという。ツアーにお店が組み込まれていることもあるそうだ。食べ物と違って賞味期限もないし、たしかに外国人ウケはよさそうである。

・あの大人気キャラの姿も

こちらの楊枝は黒文字という、古来より上等とされる樹を使用しているとのこと。いくつか買ってみたので、さっそく開けてみよう! 実はとってもカワイイ商品を発見してしまったのだよ。なんと桐箱に描かれているのは……。

ドラえもーーーーーん! まさかのドラえもんとのコラボ商品が発売されており、秒速でゲットしてしまったのは言うまでもない。これには外国人もニッコリである。価格は、黒文字楊枝が約70本入って税抜1100円とやはり高級。プレゼントにはピッタリなんじゃないか。

・超高級楊枝

だが、それ以上に注目したいのが、上角楊枝という黒文字楊枝よりもさらに高級な楊枝である。こちらはなんと、20本で税抜1200円と超高級品! 桐箱付きとはいえこりゃすごい。1本ずつ和紙に包まれているという激しく “粋” な逸品なのだ。

この2つは何がそんなに違うのか。聞いてみると、黒文字楊枝は先端の部分などを機械で削っているのだが、上角楊枝は1本1本がすべて職人による手作りなんだそうだ。そのため作れる数も限られていて、とても希少な品らしい。

・香りまでスペシャル

上角楊枝は黒文字楊枝と比べるとだいぶ細く、柔らかくてよくしなる。そのためか、この細さなのにまるで折れないのが驚きだ。今まで使ってきた爪楊枝とはまったくの別物。さらに驚くのが、黒文字の香りの良さである。使い終わった楊枝を折って匂いを嗅いでみると……。

フレグランスのような高級感ある香りがするではないか。香り自体はあくまで樹そのものなのに、なんというイイ匂い。上角楊枝を買った際は、ぜひ試していただきたい。

・これぞ “粋”

楊枝はもちろん、入っている桐箱に至るまですべてが “粋” だった楊枝専門店。使っているだけで、なんとなく自分まで “粋” な人間になったかのように錯覚してしまったのは内緒だ。江戸から続く伝統の技術を、その目で確かめてみるのもいいかもしれない。

参考リンク:日本橋さるや
Report:あひるねこ
Photo:RocketNews24.

▼店内のあちこちに楊枝が並べられている

▼上角楊枝は1本ずつ和紙に包まれている

▼黒文字楊枝(左)と比べるとだいぶ細い

▼贈り物にピッタリかも!