小麦粉、ベーキングパウダー、お砂糖、卵で作るお菓子、なぁんだ? 答えはパンケーキ♪ ……違う、違う!! ホットケーキだろ、ホットケーキ! 昭和っぽくて、スイーツというには少し照れくさいけど、無性に食べたくなるよなぁ。

そんな懐かしのホットケーキが、2017年10月にプリンになったのをご存知だろうか。なんでも「小麦とバターの風味が香るプリン」……らしい。何言ってるの? ホットケーキはホットケーキ、プリンはプリンでしょ? どれほどのものなのか、本物のホットケーキと食べ比べてみた。

・森永のホットケーキ風プリン

10月3日に登場した『森永ホットケーキ風プリン』。『森永ホットケーキミックス』発売60周年を記念し、森永製菓と森永乳業が共同企画したものだという。オール森永体制だ。

プリンはシロップ後がけ仕様。「小麦とバターの風味が香るホットケーキ風プリン」の部分と「メープル風味のシロップ」の部分に分かれている。事前情報では、150円前後という話だったが、スーパーで98円(税抜)でゲットしてきたぞ。

・勝負の相手は、パスコ『森永ホットケーキ メープル&マーガリン』

さて、今回選んだ勝負の相手は……パスコの『森永ホットケーキ メープル&マーガリン』である。こちらは森永製菓監修なのは当然のこと、バッチリ『森永ホットケーキミックス』が使用されているという。フレーバーも同じメープル風味だ。


……相手として不足はない。ということで、いざ尋常に勝負! ぱくっ!!

・いざ勝負! 本物のホットケーキと食べ比べてみた

正直に言おう。プリンの味はまぁまぁホットケーキだった。細かく言えば、焼く前のホットケーキ寄りだ。ホットケーキのタネを舐めたことがある人なら、ご存知だろう。あのタネの味から、ベーキングパウダーの酸味を抜いて、口どけよくミルキーにミルキーにミルキーに仕上げた感じである。

ゆっくり噛みしめると、後味にマーガリンの味がする。このあたりが普通のプリンとの違いかもしれない。とはいえ、プリン部分だけだとホットケーキ度50%。しかし、メープルシロップをかけると、アラ! ホットケーキ度が70%くらいまでアップするので不思議である。

美味しいけど、100%ホットケーキと言うには、少しツライものがある。ああ、だから “ホットケーキ風” なのか……。

この勝負、本物のホットケーキに軍配だ。だが、プリンには本物のホットケーキにない良さがあるぞ。それは「ぷるるん水分」。ホットケーキは、食べているうちに口が乾いてくるのに対し、プリンの方は、ぷるっとしていて、いくら食べても口の中が乾くことがないのだ。


……ということは! せや!!


ホットケーキに、ホットケーキ風プリンをディーッップ!! すると、とてつもない幸せが訪れた。プリンにない食べ応えをホットケーキが、ホットケーキにない潤いをプリンがカバーする。互いに “持っていないもの” を補い合い、濃厚な味わいを演出してくれたのだ。

ホットケーキにメープルシロップやハチミツもいいけど、プリンをかけるのもアリじゃないか! そのプリンがホットケーキ味なら、もはやその相性を疑う余地はないぞ。

ホットケーキ風プリンは、いろんな意味で、ホットケーキの可能性を見せてくれたと言えるだろう。ホットケーキ派のあなたも、いつもはパンケーキという人も、見つけたら一度お試しあれ♪

参考リンク:森永乳業『森永ホットケーキ風プリン』、パスコ『森永ホットケーキ メープル&マーガリン』
Report:沢井メグ
Photo:Rocketnews24.

▼ホットケーキ度の勝負は、本物のホットケーキに軍配。でもプリンはプリンで美味しかったよ!