その頃の風は、間違いなく松居一代から吹いていた。次々と衝撃的な話題が彼女のSNSから生み出され、それはまるで大噴火前の活火山のような、“何かが起きる予感” がプンプンと漂っていた。そんな松居山の活動から10日ほど経った時……ついに!

伝説的パワーワード「バイアグラ100ml男」が火を吹いた。

当然ながら、当編集部も「バイアグラ100ml男」に大注目。世論の声を集めたり、弁護士に意見を聞いたり、様々なバイアグラ100ml記事を公開していったが、編集長の私も何かやっておかねば……と焦り始め、過去に描いた漫画を公開することにした。

それこそが「バイアグラ100ml(mg)がどれだけハンパないのかよくわかる漫画」だ。

昨年5月に描いた雑誌用漫画に、流行の「バイアグラ100ml(mg)」要素を追加しただけのものだが、「これはきっと多くの人が読んでくれる」と確信していた。

・念には念を入れ……

そんなバイアグラ漫画を公開する前、記事下に表示される「関連記事」も絶倫関係で揃えようと思い、これまでロケットニュース24に公開されたバイアグラ関係の過去記事を洗い直してみた。すると、気になる記事がヒットした。ナニかと言うと……

【注意喚起】バイアグラを1度でも飲むと悪性の皮膚がんの発症リスクがほぼ2倍になるという研究結果

である。

ガン!? マ、マジかよ……。そこはかとなくウソくさい記事だけど……ウソだと信じたいけど……記事の内容を見るに、たしかな研究機関で行われた調査結果であるらしい。

もちろん常用はしていないが、先述の漫画を描くために、私がバイアグラを飲んだのは1度どころの話ではない。もうこの時点で、私の皮膚がん発症リスクは、ほぼ2倍。いいや、それ以上かもしれない。だが、記事の内容を見て、さらに私は青ざめた。

なんと記事の中……いや、タイトルにも書いてある「悪性の皮膚がん」が、私が恐れていた「メラノーマ」そのものだったのである!! ちなみに記事には「バイアグラを服用することでメラノーマになるリスクが84%も高まる」と書いてある……!

もう私の頭の中は完全にパニック状態。落ち着いて整理すると、

ちんちんヒリヒリ

ほくろ発見

「ほくろのがん」ことメラノーマ疑惑でモヤモヤ

松居「バイアグラ100ml男

バイアグラ漫画を用意

過去記事で「バイアグラ経験者はメラノーマ発症リスクが84%アップ」を知る

バイアグラ経験したことある

となるとマジでこれメラノーマ!?

おれ、よりによって、チ●ポにメラノーマができちゃったのかもじゃん!!

世にも珍しい「チ●ポがん」じゃん!

もしもこれで死んだら「【珍病】GO羽鳥『チ●ポがん』で死去」と報じられ伝説になるかも……と思いつつ、まだ死にたくない! だれか……助けて……(つд⊂)エーン

──と、なったわけだ。

・頼れる部下

とりあえず、下半身関係のトラブルには異常に詳しい部下の和才に相談した。なにせ彼は、上記の「バイアグラを1度でも飲むと悪性の皮膚がんの発症リスクがほぼ2倍」の記事を翻訳、執筆した男である。相談するならこの男以外に考えられない。

すると彼は真剣な顔で、「チ●ポにホクロ? さらにヒリヒリ……なるほど。それなら皮膚科ですね」と的確なアドバイスをしてくれた。もしも和才が同じ状況なら、泌尿器科でなく、皮膚科に行くとのこと。また、彼はメガネをクイッと持ち上げ、

和才「皮膚科、女医、駅名……でググると良いですよ」

との助言もしてくれた。彼いわく、

和才「皮膚科は、よく女性も利用します。デリケートゾーンのトラブルなんてのもあります。そんな時に、男性の先生に見てもらうのは抵抗がある……なんて女性は当然ながら多い。となると、女医さんのいる皮膚科を検索する女性も多い。よって、検索結果も、口コミ含む、たしかな “女医さん情報” がヒットするのです」

──ということらしい。なるほどたしかに、診察とはいえ、見ず知らずの男性にチ●ポを触られるよりも、女性にチ●ポを触られたほうが精神的には喜ばしい。しかも選ぶのは皮膚科……その発想も、私にはなかった。さすが和才。さすがは人生経験豊富な和才雄一郎である。何も教えていないのに、私の不安を2つも同時に解消してくれた。

私はすぐさま「皮膚科、女医、駅名」でググり、女医さんのいる会社近くの皮膚科をロックオン。予約は受け付けていないとのことなので、翌日さっそく行ってみることにした。果たして私はメラノーマなのだろうか? その答えは……最後のページで。

参考リンク:日本皮膚科学会
Report:GO羽鳥
イラスト:マミヤ狂四郎
Photo:RocketNews24.