つい先日、微笑みの国・タイに行って来ました。親切な人々、美味しい料理、エネルギッシュな街並み……どれもこれも素晴らしい思い出ばかりですが、“あること” にだけはマジでキレそうになってしまいました。

──あれはバンコク屈指の観光地として知られる「ワットプラケオ(王宮)」に出かけた時のこと。とんでもなく混雑しているのは仕方ないとして、そんな状況でも日傘をさし続ける大馬鹿野郎どもが多いこと多いこと。……てか、ガン混みの観光地でも日傘さしてるヤツってバカなの? 邪魔だし目に入りそうで危ねえんだよォォォオオオオ!!

・日傘自体はOK

まず最初に断わっておくと、私(P.K.サンジュン)は、日傘そのものについては批判していない。日傘をさすのは個人の自由だし、直射日光から肌を守りたい女性の気持ちもよくわかる。どうぞ、好きなだけ日傘をお使いになればいいと思う。

……ただし、それは「人に迷惑をかけない」ことが大前提であることは言うまでもない。ハッキリ言おう、日傘をさしている本人は気付いていないかもしれないが、人混みでの日傘はマジで邪魔だし迷惑だ。そして何より、目に入りそうで危険であると。

・日傘があたり前になりすぎてる

先述の通り、今回訪れたワットプラケオはバンコク屈指の観光スポットである。自由に歩き回るのは困難なほど多くの人が詰めかけており、身動きを取るのが精一杯の状態だ。そんな中でもヤツらは、自分の肌を守る日傘ディフェンスに必死であった。

日傘軍団の厄介なところは、日傘が日常化していること。言い方を変えると “日傘と一体化” していることである。つまり日傘があたり前になりすぎており「誰かの迷惑になっているかも」……などとは一切考えていないのだ。

タイの日差しは強い。太陽光が容赦なく肌に突き刺さる。いつもより日傘をさしたくなる気持ちはわかるが、とにもかくにも邪魔、邪魔……邪魔ァァァアアア!……なのだ。単純に日傘のせいでこちらの視界も悪くなるし、展示物や建物に目をやろうとしても、不意に日傘が急接近してくるから恐ろしい。

・日本でも起きている

聞けば、同様の問題は東京ディズニーランドなどでも起こっているらしく、アトラクション待ちの間も日傘軍団がとにかく邪魔で仕方ないという。さらにツッコめば、私が見た限り、日傘軍団に欧米人やアラブ系の人は滅多におらず、アジア圏の人がほとんどを占めると推測される。

さて、結論へ急ごう。日傘軍団の諸君、太陽光を浴びるのがイヤならば、ガン混みの観光地へは出かけるな涼しい部屋で大人しくしていろ。君が観光地へ行くことを僕らは全く歓迎していない。だいたい、そうやって必死に肌を守ってるヤツに限って顔を見るとブ……(以下省略)。

本来は個々人のモラルで、人混みでの日傘を自制すべきだが、目に入るなどの危険がある以上、観光地サイドとしても日傘を禁止にするルールを設けるべきだろう。万が一、日傘によって失明……などの取り返しのつかない事故があってからでは遅いのだから。

執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.

▼タイは最高だったけど、日傘軍団にはキレそうだった。