「ココイチ」(ココ壱番屋)といえば、言わずと知れたカレーのチェーン店。今さら説明するまでもないことだ。しかし、実はカレー以外の業態も展開している。そのひとつがラーメン店の「麺屋ココイチ」。そして東海地方の人には馴染みがある、あんかけスパゲティの「パスタ・デ・ココ」だ。

パスタ・デ・ココは、愛知・岐阜に33店舗。そして東京都港区にも1店舗出店している。ココイチのパスタとは一体どんなものなのか? 実際に行ってみたところ、本家のカレーに負けないボリュームとコストパフォーマンスであることがわかった。

・約10年前に東京進出していた

パスタ・デ・ココ港区西新橋烏森通店は、東京メトロ虎ノ門駅から徒歩約1分のところにある。ココイチのパスタが東京に進出したのは、2008年のこと。今から約10年も前に東京に進出しているのに、なぜ店舗が増えないのだろうか……。

それはさておき、名古屋のご当地メシ『あんかけスパゲティ』は、そもそも他の地域の人にとって馴染みが少ない。コショウを効かせたトマトベースのソースにとろみをつけ、極太麺にかけたものを指すそうなのだが、それだけを聞く限りカレーに比べて魅力に乏しいような気も……。

ところがメニューを見てみると、バリエーション豊富! カレーのココイチにも負けていない。しかも、麺の量も辛さも選ぶことができる。カレーのお店とシステムは同じだ。

・メニューのバリエーション豊富

私(佐藤)がオーダーしたのは、あんかけスパゲティのカツチーズトッピング、Sセット(ドリンク・サラダ・小倉トースト付)。スパゲティにはあんだけでなく、カレーをかけることもできる。あんかけソースとカレーのWかけも可能だ(Wかけ無料)。

さらにさらに、プラス103円で鉄板盛りにすることができる。以上で合計1393円。ちなみにソースはマイルドスパイシーを選んだ。

カツとカレーの組み合わせは鉄板。ライスなら間違いないのだが、それがパスタだと、どうだろうか? そして、あんかけソースとカツの相性は?

・太麺が主張の強い味を受け止める

サックリと揚がったカツの歯ごたえと濃厚なあんかけソースは、しっかりとマッチ。ほど良い酸味と、柔らかな辛さが食欲を呼び起こす。太麺とソース・カレーが絡みあって、麺をすするごとに、美味しさが口のなかに押し寄せて来るようだ。なるほど、これがあんかけスパゲティ。食えば食うほどクセになる!!

カツとチーズ、カレー・あんかけソース、それぞれの強い味を、太麺パスタがしっかりと受け止めている。まるで味のバトルロワイヤル、ぶつかり合う味の共演こそが、名古屋メシの真骨頂ではないだろうか。

ちなみに鉄板でオーダーすると、最後に下敷きになっているタマゴでスパゲティオムレツを楽しむことができるぞ!

・なぜ店が増えないのか?

ココイチといえばカレーと思っていたが、カレーで培ったノウハウを生かしたパスタ・デ・ココも悪くない。むしろ、時々食べたくなる味。それなのに、なぜ東海以外で店舗が増えないのだろうか? 不思議で仕方がない。

・今回訪問した店舗の情報

店名 パスタ・デ・ココ 港区西新橋烏森通店
住所 東京都港区西新橋一丁目23-9河野ビル1F
営業時間 11:00~22:00
定休日 なし

参考リンク:パスタ・デ・ココ
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

日本, 〒105-0003 東京都港区西新橋1丁目23−9 河野ビル