言い出す勇気──これこそ、生きていく上で最も必要なものではないだろうか。好きな異性に「一緒に遊びに行こう」と言う勇気。ブラック企業の上司に「会社を辞めます」と言う勇気。イジメを見たら「やめとけ」と言う勇気……。

そんな “言い出す勇気” を、人の何倍も持ち合わせていたと思われるのが、イギリスの外科医であるウィリアム・カウパー氏だ。「アレの存在」を発表したカウパー氏の勇気といったら……。どれだけ賞賛の言葉を並べても賞賛し尽くせないだろう。

・アレって?

「カウパー氏が発表した “アレ” とは一体何なのか?」と気になる人がいるかもしれないが、諸事情により当サイトでは説明を控えたい。知りたくて「ガマンできない」人がいたら、カウパー氏の名前でググってみてくれ。

もしくは、みうらじゅん氏の書籍、例えば『正しい保健体育』で登場するので、そちらを確認してもらえればいいかと思う。

・カウパー氏をじっくり見ていたら

さて、カウパー氏の偉大な功績は一端置いておいて、今回お伝えしたいのは同氏のルックスについてである。その肖像画をじ〜っくりと見ていた私は、あることに気がついたのだ。それは……

カウパー氏の生え際がヤバイ!!

ということだ。

肖像画を見れば、明らかに、明らかに、おでこの辺りがキテるのだ。

そして髪型よ! 17世紀に生まれたカウパー氏なので、時代背景を考えれば恐らくカツラかと思われるが……よく見たらなんちゅう髪型してるんだ!

上に髪をモリっと持ち上げて、両サイドにワイルドに流す。時代的なものがあるとはいえ、今改めてじっくり見たら、すげーな、おい!

そして、それだけモリモリのカツラをしていながらも、隠そうにも隠しきれない “ハゲ” の気配。カツラのインパクトがハゲに負けていると言うべきか、ハゲの進行具合が「先走りまくっている」というべきか。

だが、それは1つの勲章だ。カウパー氏は生え際なんていちいち気にすることなく、研究に没頭したということなのだから。脇目も振らず、一心不乱に、シコシコと……。

参考リンク:Amazon『正しい保健体育』
執筆:和才雄一郎
Photo:Wikimedia Commons.