・おもちゃ箱
入ってすぐに感じたのは、ここは「おもちゃ箱」だということ。子ども部屋に大量のレゴブロックをひっくり返したように、たくさんのおもちゃで作り上げられた世界なのである。
・子どもの目線で
ディズニーと比べると、施設そのものもさることながら、すべてのサイズが小さいように感じられる。これはきっと、子どもの目線に立って施設設計されたからではないだろうか。もっとも高い建物は、施設中央にある「オブザベーションタワー」。高さは50メートルしかなく、施設前の工事現場に立っているクレーンよりも低い。
このオブザベーションタワーは展望タワーで、乗り込むと施設を一望できる。眼下には、日本の名所をレゴで再現した「ミニランド」が広がっている。
目を少し遠くにやれば、施設の端から端まで見渡せてしまう。おそらく、子どもの足で歩き回っても、施設を堪能できるサイズ感を目指したのではないだろうか。
・メインはミニランド
施設の中心にあるミニランドは大人でも見応え抜群だ。浅草寺や金閣寺、宮島(広島)や姫路城などの歴史ある建造物だけでなく、東京スカイツリーやナゴヤドーム、渋谷駅前スクランブル交差点やフジテレビ(お台場)などをレゴで忠実に再現している。
精巧に組み上げられたブロック作品はアートといっても過言ではないだろう。これはレゴでなければ出来ない芸術のひとつ。大人から子どもまで楽しめる、レゴランドのメインテーマだ。
・とにかくキレイ
オープンしたばかりなので、当たり前のことかもしれないが、とにかく施設内はキレイで清掃が行き届いている。目に見える範囲に、ゴミらしいゴミは一切落ちていない。これもまた子どもの目線に立って、清潔に保つ努力がされていると実感できる。
ただ、清掃に関連してひとつ気になったのが、喫煙所だ。施設内に喫煙所は1カ所しかない。灰皿がポツンと置いてあるだけで、パーテーションなどはなかった。これでは煙が漂い放題である。せっかくキレイにしているなら、せめてパーテーションで仕切るべきではないだろうか。
いっそ撤去してしまってもいいと思う。入場ゲート前に喫煙所を設けて、中は完全禁煙してもいいと思った。
・良い点
一通り施設内を歩き回って感じたのは、すべてが子どものために設計されていることだ。広すぎず狭すぎない。たとえ迷子が出ても、すぐに発見できるのではないかと思うくらい。早足で歩いたら、入り口から最奥まで10分以内にたどり着くだろう。
ミニ遊園地と呼ぶのがちょうど良いサイズ感で、清潔さが保たれている点も評価できる。
・悪い点
その一方で、入場料はやはり高いと感じてしまう。1DAYパス当日購入で大人6900円、子ども5300円は体感として高い。「ミニ遊園地なのにこの値段?」と思ってしまう。
それにもかかわらず、年間パスポートは猛烈に安い。大人が1万7300円で子どもは1万3300円だ。さらに入場日に年間パスを購入すると、その日の入場料の差額で年間パスが買えてしまう。つまり大人の場合、「1万7300円 - 6900円 = 1万400円」ということになる。ディズニーの2DAYパス(大人:1万3200円)よりもはるかに安い。
年間パスを買わせたい気持ちはわかるのだが、そう簡単に何度も来られない人にとっては、「年間パスはいらないから1DAYパスを安くしてよ」と思っても仕方がないことだろう。
施設としての魅力は十分にある。とくに子どもが楽しむのには、申し分ない。ディズニーにはない強みも持っているのに、価格設定がネックとなって、その魅力が広く知られていないのは非常に残念だ。今一度、価格設定を見直すべきではないだろうか。
参考リンク:レゴランド
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
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