2023年8月24日、東京・渋谷に新しい商業施設「道玄坂通 dogenzaka-dori」がオープンした。この施設は、ドン・キホーテを運営する「パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス」が2013年から開発を進め、約10年の歳月を経て完成したものだ。

施設1階には、日本初進出の米シアトルのハンバーガーショップ「リルウッディーズ(Lil Woody’s)」が出店している。新しいハンバーガーの味が気になるので、実際に利用した率直な感想をお伝えしよう。

・日本初上陸

この施設は地上28階・地下1階で、1・2階の商業エリアには12の店舗が軒を連ねている。初日は13時のオープン。それに先立って、午前中に整理券を配布を行っていた。


私も午前のうちに施設入り口を訪ね、無事に整理券をゲット! 13時に改めて訪ねると、そこまで混み合っておらず、整理券がなくてもすんなり入ることができた。


しかもリルウッディ―ズは、お店の入り口が建物の外にある。開店直後に整理券なしの人がダイレクトに入店していた。整理券、意味なかったか……



・商品が出て来ない

店に入ると、入り口に注文と会計を行える端末が2台置かれている。こちらでメニューを選んで、会計まで一気に済ませる。なお、ここはキャッシュレスのみで現金決済不可となっている。


初めて利用するハンバーガーショップなので、店の名前のついた「リルウッディセット」(ポテト・ドリンク付き 税込1600円)を頼んでみることにした。聞きなれない名前のハンバーガーもあったけど、それはまたいずれチェックするとしよう。


会計を済ませてカウンターにいくと、呼び出しブザーを渡された。さて、オープン初日ということもあって、ここから提供までがかなり長かった。商品を受け取るまでに30分待つことになったのである。

注文・会計がとにかく早いのは良い。現金を扱わないので、サクサクとオーダーが完了する。それは良いんだけど、初日の不慣れな状態でバンバンオーダーが通るので、キッチンは混乱している様子だった。私よりあとに注文した人の商品が先に出るのはザラで、そのうち呼び出しブザーが足りなくなり、おまけに席は満席。座るに座れない人まで出る事態に。


結局、私のブザーは鳴ることなく、スタッフが席まで商品を持ってきてくれた。入店を制限したり、テイクアウトを優先したり、もしくはテイクアウト商品を割引するなどして、店内の混雑を緩和する工夫をしたほうがよさそう。

とはいえ、初日ゆえの事態だと思うので今後改善されることだろう。



・高いかなあ……

で、注文したセットがコレ。ハンバーガーはバーキンのワッパーくらいのサイズはあるだろうか。なかなかの大きさだ。



ハンバーガーは2重に包装紙を施してあり、中の紙はハンバーガーを持ちやすくしてある。これいいね。


中身はビーフパティとチーズ・ピクルス・オニオン・ケチャップ。


食べた率直な感想は、可もなく不可もなくといったところだろうか。スタンダードなハンバーガーなので、味に強い特長がないのはわかっていたけど、このブランドの強みと思うものを感じられない。コレ! ってものがないんだよなあ。


味の方向性としてはバーガーキングに近い印象だが、バーキンと比べるとかなり高い。バーキンならこのセットと同等の「ワッパーLLセット」は990円で 。それと比べると倍近い価格の開きがある。その価格差を埋めるだけの強さが、現段階では感じられなかったというのが正直なとこら。

とにかくお店はまだ始まったばかり。これから知られざるブランドの魅力があらわれるのかもしれない。いずれにしても、また新しいブランドが出現し、ハンバーガー業界が活気づくことを願っている


・今回訪問した店舗の情報

店名 リルウッディーズ(Lil Woody’s)
住所 東京都渋谷区道玄坂2丁目26-25 道玄坂通1F
時間 11:00~23:00

参考リンク:道玄坂通バーガーキング
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
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