ここ数年で大ブームとなっている担々麺。今では、街を歩けば「冷やし中華やってます」的な感じで見かけることもしばしば。専門店の存在はもちろん、日本オリジナルの「汁あり担々麺」も当たり前のメニューとなった。

ただ、おいしい店は数あれど、やはり行ってみたくなるのがミシュランの認めたところだろう。噂によると、西武池袋線の江古田に「汁なし担々麺」がメチャウマなお店があるらしいので、実際に行って確かめてみることにした!

・3年連続ビブグルマン獲得の人気店

お店の名前は『麺や金時』。ここは「2015・2016・2017」と3年連続ビブグルマンを獲得しており、知る人ぞ知る人気店だという。その時点でワクワクを通り越してテカテカさえしてしまうが、期待を裏切らなかったのが同店の担々麺だった。というのも……

休日のランチ時にお店へ向かうと、すでに行列ができているではないか。江古田で行列ができるのは珍しい上に、駅から少し離れた住宅街にお店があることを考えたら相当ウマいと約束されたようなものだけにテッカテカ。さっそく、列に加わり入店。汁なし担々麺(800円)を注文した。

・本格的な担々麺

7つのテーブル席はどこに座っても厨房を見られる特等席。調理している様子を眺めながら待っていると、ついに担々麺がベールを脱いだ。いざ対面すると、食欲をそそられる美しさといい、もう見るからに素晴らしい。まずは一口食べてみたところ……

これは好(ハオ)。日本人の好みに合わせて上手にアレンジされた印象で、程よい辛さが舌を刺激してくる。ただ、本当の実力を発揮するのはよく混ぜて食べてからであった。使用しているという自家製辣油、四川花椒、香辛料が麺と混ざり合うと……

おいしさがグンッと増して、非常に好(ハオ)なのだ。口の中に辛さがピリリと残る中国らしさを残しつつも、日本人の舌にも合うギリギリのラインを攻めているのが担々麺から伝わってくる。心地いい辛さを残しながらコク深い味わいを噛みしめると、持っている箸も止まらない。

ほんのわずかでも辛くなればアウト。そんな攻防をしながら、中国へ来たのかと錯覚させてくれるレベルの味なのだから人気になるのも納得だ。こんなにもウマい担々麺が江古田で味わえるとは……いやはや、正直言って驚いた。

・味玉塩らぁ麺も絶品

また、担々麺もいいが、看板&人気メニューとして推されていた味玉塩らぁ麺(880円)も最高だったことを追記しておこう。こちらは上品さ溢れる澄んだスープに目を奪われつつ、一口飲んだら自分の脳が喜んでいるのがわかるほど。

そしてそのスープに、細めながらコシがしっかりした麺が絡むのだから文句なしにウマい。こちらもハイレベル……というか、すべてのバランスが絶妙で、野球でいうと走攻守すべてが揃っているような一杯だった。

・さすがミシュラン

汁なし担々麺といい、味玉塩らぁ麺といい、どちらも超がつくほど満足だった『麺や金時』。どんな場所であっても確実にウマい店を見つけるミシュランは、やはり江古田でもプロフェッショナルな仕事をしていた。ウマい担々麺を食べたいという人は、行ってみてはいかがだろう。

・今回ご紹介した飲食店の詳細データ

店名 麺や金時
住所 東京都練馬区小竹町1−2−7
時間 11:00~14:00 / 17:30〜20:30
休日 月曜 / 第2・第4火曜

Report:原田たかし
Photo:RocketNews24.

▼お店の外観

日本, 〒176-0004 東京都練馬区小竹町1丁目2−7