日本が世界に誇る食文化の1つに “カップ麺” がある。その起源は1971年に日清が発売した「カップヌードル」にさかのぼり、今では世界レベルで愛される、地球人のソウルフードと言っても過言ではあるまい。
今回のアンケート企画は、そのカップ麺のNo.1「キング・オブ・カップ麺」を決めようというもの……名付けて『最強カップ麺決定戦』である。果たして一番ウマいカップ麺はどれなのか? 熱き決戦がいま幕を開ける……!
・7種類がエントリー
今回エントリーしたカップ麺は合計7種類。いずれも、当サイトのメンバーたちが自信を持ってオススメするカップ麺ばかりである。投票はいつも通りアンケートサイト「みんなの声」の協力のもと行われ、真のNo.1カップラーメンを決めようというものだ。
それではさっそく、推薦者たちの熱弁とともにエントリーした7種類のカップ麺をご覧いただきたい。
・チキンラーメン(推薦者:中澤星児)
本物さながらの凝った味も多くなったインスタント麺業界だが、だからこそ私はチキンラーメンを推したい。知らぬ者はいないほどの知名度を持つこのカップ麺だが、考えてみてくれ。チキンラーメンに似た味の他社製品があるだろうか? そう、他のカップ麺は競合になる味が存在するのに対して、チキンラーメンだけは似通った味付けさえ存在しないのである。
それでいて無性に食べたくなる飽きない味は、まさにスタンダード。圧倒的なオリジナリティーを持ちながらスタンダードとなったチキンラーメンは、言うならばカップ麺界のビートルズだ。古今東西、インスタント麺と言えばチキンラーメンで決まりだろう。
・日清カップヌードル しょうゆ(推薦者:和才雄一郎)
みなさん、考えて欲しい。「昔からどこでも売られていること」が、どれだけ大変かということを。競争の激しいインスタント食品業界では、商品が発売直後に店頭から消えることなど珍しくも何ともない。つまり、「当たり前のようにどこでも売られている」特権にあずかれるのは、ごくごく一部の選ばれしカップ麺なのだ。
確かに、チキンラーメンやどん兵衛もそんなカップ麺の1つではある。しかし、世界初のカップ麺であり、世界中で販売されている『カップヌードル』は、その “特権” を、長~い期間、なおかつ広~い地域で保持しているのである。
それらを考えれば、「最も美味しいインスタント食品」の栄冠にふさわしいのは『カップヌードル』しかない。過去の実績がそれを証明している。
・日清カップヌードル シーフード(推薦者:Yoshio)
子供からお年寄りまで全世代を代表するカップラーメン、それが『カップヌードル シーフード味』である。スープをすすった瞬間に口全体に広がるコク、深み、あじわい。お湯の代わりにアツアツの牛乳を注げば、それは高級フランス料理店の前菜のスープといっても過言ではない。
アメリカ人の友人のストックトンいわく、「日本に行ったら必ずこのカップ麺を買いまくって、友人に配るのさ。もちろん、俺のキッチンには俺専用にシーフード味がストックされまくってるけどな」とのこと。国境を超えたカップ麺、それが「カップヌードル シーフード味」なのだ。
・セブンプレミアム すみれ(推薦者:あひるねこ)
まったくもって、他の記者らの置きに行ったようなチョイスには情けなくなる。本当にその商品が1番ウマいと思っているのか? 『セブンプレミアム すみれ』よりウマいカップ麺になど、そうそうお目にかかれるものではない。最初から、立っている次元が違うのである。
そう、味噌ラーメン『すみれ』は、カップ麺の中では他の追随を許さない超越者あり、もはやカップ麺という枠には収まらない圧倒的な存在だ。入れ替わりの激しいセブンのカップ麵コーナーにおいて、長年王者として君臨し続けているのにはワケがある。これが上位に入らない、それは日本人の味覚の終焉を意味する。
・どん兵衛 きつねうどん(推薦者:佐藤英典)
誰しも小学生の時に経験があると思う。半日授業で早く帰った時に、昼飯がカップ麺であったことが。カップヌードルばっかりでウンザリしているところに、どん兵衛があった時の喜びは感動に値する。
そして、自分がどん兵衛を食っていると「汁だけちょうだい」と友達にねだられたこともあっただろう。汁だけを友達に分け与えてやる優越感はハンパではない。汁を欲しいがために、友達が自分にひれ伏す姿は、快感にも等しい。そんな訳で、どん兵衛は思春期の人間関係構築になくてはならない潤滑油だ。
・緑のたぬき(推薦者:GO羽鳥)
私は大いに絶望した。なぜならば、他の推薦者の世界があまりにも小さすぎるからだ。カップヌードルは、まだ許そう。しかし、それ以外の商品が「世界に通用するのか」と聞かれたら、正直「否」と言わざるをえない。それに比べて、「緑のたぬき」はワールドクラスの実績がある。
──数年前。私は「緑のたぬき」と「赤いきつね」をアフリカ大陸のケニアに持参し、多くのケニア人たちに実食してもらったことがある。ウマいかマズいか問うたところ、なんと100%の確率で「うまい」と彼らは答えたのだ。なんとあのマサイ族ですら「うまい」と答えたのだ。
ところ変わって日本でも、とある刑務所では大晦日に「緑のたぬき」が年越しそばとして振る舞われている。受刑者たちは「毎年これが楽しみなんです」と泣いていた。心に響く確かな味。ふだん我々が接しない “別世界” の住民たちをも感動させるカップ麺は、緑のたぬきしかないのである。
・ペヤングソースやきそば(推薦者:P.K.サンジュン)
私がカップ麺に求めるのは、ズバリ “パンチ力” だ。そういう意味でペヤング以上に私を満足させてくれるカップ麺は他にない。空前絶後の刺激、史上最強のハードパンチャー、ジャンクフード界の破壊王……、全ての称号はペヤングのためにある。
また、とにかくペヤングは他のカップ麺と “中毒性” が圧倒的に違う。一時期ハマりまくっていた頃は「マジでヤバいもん入ってるんじゃねーか?」と本気で疑った。一度口にしたら二度と離れられない禁断のカップ麺、それがペヤングソースやきそばなのだ。
──以上である。なお「お前ら全然わかってない」という方は、「その他」を選択して欲しい。
余談ではあるが、今回も最下位だった推薦者にはきつい罰ゲームが執行される。具体的には熱々のカップ麺にちなんで、ガキの使い考案の「熱々顔面クレープ」を予定しているぞ。投票日は2017年5月16日午前10時まで、みんなの投票を待ってるぜ!
参考リンク:みんなの声「一番おいしいと思うカップ麺といえば?」
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
▼みんなジャンジャン投票してくれよな!
▼熱々顔面クレープを食らうのは誰なのか!?