前後半合わせて90分間あるにもかかわらず、サッカーでは1点も入らないことも珍しくない。しかしながら、入る時はわずか数秒。奇跡の大逆転劇が数分で起きるように、10秒あれば1点入るスポーツでもあるからおもしろい。
今回ご紹介する動画「The fastest goal in the Slovenian First Division – Marcos Tavares (NK Maribor) – GOAL – 8s.」もその一例。10秒どころか、たった8秒で相手ゴールのネットを揺らしてしまうことだってあるのだ!
・電光石火の先制点
たった8秒でゴールが生まれたのは、スロベニアの1部リーグ「マリボル(青)vs ドムジャレ(黄)」の試合でのこと。マリボルのキックオフで始まり、どのようにして決まったのか簡潔に文章で表すと次のようになる。
キックオフ → 後方へボールを下げる → CBから前線へ一気にロングパス → 相手ディフェンダーがボールを空振り → 走り込んだFWがドフリーでシュート → キーパーは止められずゴール!!
……といった流れで、前線のマルコス・タヴァレス選手にロングボールが供給されると、電光石火の先制点。まさかの8秒で決まったゴールは、スロベニア史上最速記録のオマケつきでもあった。
・試合結果
ドムジャレのディフェンダーがスカッと空振りしたことで生まれたゴールではあるが、1点は1点。試合は1−0で終了し、マルコス・タヴァレス選手のゴールが決勝点となったのだから、まさに値千金の一撃だ。
・Jリーグの最速記録
ちなみにJ1の最速記録はスロベニアと同じ8秒で、2006年に佐藤寿人選手がセレッソ大阪戦で記録したもの。J2も合わせると、2014年に松本山雅 vs 讃岐戦で岩上祐三選手が記録した7秒が残っている。