“平和の象徴” とされつつも、何かと恐れられがちな鳥、それが鳩だ。鳩レースなどの愛好家がいる一方、「ちょっと怖い」「不気味」などと鳩が苦手な人も多いことだろう。街でよく見かける鳥であるにもかかわらず、我々は鳩のことをあまり知らない……。
そんな鳩の知られざる生体を描いたイラストが、いま話題になっている。このイラストを見れば鳩に愛着が湧く……かもしれないぞ。
・ぬまがささんの作品
話題のイラストを描いたのは、イラストレーターの『ぬまがさ』さんだ。生き物の図解イラストをたびたび自身のブログやTwitter(@numagasa)で披露しているが、2017年4月22日に公開した「ドバト」は2万7000リツイートを記録するなど、大きな反響を呼んでいる。
イラストによると「ドバト」は都市部でよく見かける “あの鳩” のことで、なんと世界には4億羽ものドバトが生息しているという。「図々しくて嫌い」という意見もあると思うが、驚くべきことに毎年4億羽のうち35%ものドバトが死んでしまうらしい。
主な死因は「餓死」「凍死」「猫やタカ類に食べられる」などがあると言うが、どうやら都会を生き抜くのも楽ではないようだ。この1点だけでも、エサやりに群がるドバトの必死さが伝わって来るようで、少しだけ親近感が持てないだろうか?
さらには意外なほど知能も高いらしく「歩き方」「服装」「顔」などを記憶し、よくエサをくれる人間を1kmも先から見分けるという。す、すごいぜドバト……! 君たちにはそんな能力があったんだね……!!
その他にも「帰巣本能」や「子育て」「首を振って歩く理由」などについても解説されているから、興味がある人はぜひイラストをご覧いただきたい。これを機に生き物の知られざる生体に興味を持った人は、ぬまがささんの投稿をチェックしてみよう。
参照元:Twitter @numagasa
イラスト:ぬまがさ, used with permission
執筆:P.K.サンジュン
▼こちらが「ドバト」の投稿。ちょっとだけ鳩に好感を持った。
街を歩く哲学的タフガイ「ドバト」の図解です。カワラバトとも呼ばれる身近な鳥の代表格であり、めったやたらに数が多いせいで邪魔もの扱いされがちなハトでもありますが、その生態や行動からは意外な奥深さを感じ取れます。今度みかけたら、ぜひ近寄って観察してみてください。たぶん逃げないので…。 pic.twitter.com/om1VYVnt7P
— ぬまがさワタリ (@numagasa) April 22, 2017
▼「ゴリラ」も面白い。まさかアイツが天敵だっただなんて……!
ジャングルの巨人「ゴリラ」の図解です。最近は映画館に行くとゴリラを見ない日はないと言っても過言ではありませんが、きっと春のゴリラ祭りなのでしょう。花見もいいけどゴリラもね。(なおこの図解では、最もメジャーなゴリラであり日本の動物園でも見られるニシローランドゴリラを紹介しています) pic.twitter.com/rnUhseGQfK
— ぬまがさワタリ (@numagasa) April 9, 2017
▼「ダイオウグソクムシ」なんてのもあるぞ。興味が湧いた人はぜひチェックして欲しい。
2月14日は何の日でしょうか?…そう、ダイオウグソクムシの命日です。正確には、5年間の絶食を貫くという奇跡の生命力を見せたダイオウグソクムシ「No.1」の命日です。追悼の意をこめてダイオウグソクムシの生態を図解しつつ、「No.1」の謎めいた死と、そこに秘められた可能性を語ります。 pic.twitter.com/Wet6kgBsoq
— ぬまがさワタリ (@numagasa) February 14, 2017