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商売とは人と人との間に成り立つものであり、さらに金銭が発生するためトラブルが起こりやすい。だが客の立場からすると毎日のようにトラブルが起こることはなく、むしろ1年に1回くらい「ほんとうに腹立つ!」という出来事があるくらいだろう。だがしかし……。

客ではなく “売り手” からすると、かなりの頻度で「信じられない」「もうよくわからない」というようなメチャメチャなクレームがあるらしい。今回はあるオーダーメイドデザイナーにインタビューを決行、『本当にあったドン引きクレーム』を語ってもらったのでお伝えしたい。

・本当にあった話

今回話を聞かせてくれたのは、20代後半の女性デザイナーYさん。彼女はいわゆるデコレーショングッズを手掛けており「キラキラのスマホケース」や「ピカピカのアクセサリー」などを販売している。自分で事業を展開しており、全てオーダーメイド形式なのも特徴だ。

そんなYさんは “オーダーメイド形式” という性質もあり、お客さんとトラブルになる機会も多いらしい。以下で詳細をご覧いただこう。

・ドン引きしたクレーム1:振込されない理由が……

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彼女はオーダーメイド形式でデコグッズを製作しているため、前払い方式を採用しているという。一番多いトラブルが期日までに振り込まれないことで、予定日に振り込まれていないため催促の連絡をすると逆ギレしてくるお客さんも多いらしい。

「とにかくこの手のクレームは多いですね。こっちだってお金のことだし言いたくないんですよ。でもうちは振り込みしてくれないと製作に取り掛かれないんです。『わかってますから!』なんてのは序の口で『商売ナメてませんか?』『子供いるから仕方ないでしょ!』なんてのもありました」

・ドン引きしたクレーム2:「振り込みがないので製作できません」と伝えると……

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「以前は後払いでやっていたんですが、結局作ってもお金を払ってくれないお客さんがいたので前払いにしました。その商品は売れないですからね。

何度催促しても振り込みが無かったお客さんがいたので、製作をお断りしたんですが『それはそっちの都合ですよね』『こっちは楽しみにしてるのにヒドすぎます』と言われたときはビックリしすぎて声も出なかったです」

・ドン引きしたクレーム3:「商品の価格」を伝えると……

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「基本的な料金はホームページに書いてあるんですが、オーダーメイドなので毎回見積もり式で価格をお伝えします。その際『ずいぶん高いですね』『そんなにするんですか?』『他の業者に頼んでも同じか、それ以下なんでいりません』とイチイチ言ってくる人がいます。

『そんなに安くていいんですか?』と言ってくれるお客様も多いので決して高くは無いと思うんですが、なんでそんな風に攻撃的になるのか理解できません」

・ドン引きしたクレーム4:関西弁で……

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「デザインも決まって、後は振り込みだけってなったときに例の如く振り込みがなかったんですね。なので『製作できません』とお伝えすると『お前商売ナメとんか?』『こっちは客やぞ?』『もっと心を広く持てや』……と関西弁でまくしたてられました。

送り先の住所も関西だったんですが、それまでは標準語だったんですね。それ以来、ちょっと関西弁の方にはトラウマがあります」

・ドン引きしたクレーム5:真夜中の……

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「これもデザインまで決まって振り込みが無かったお客様です。製作できませんとお伝えしたところ、真夜中に『詐欺詐欺詐欺詐欺詐欺詐欺詐欺詐欺詐欺』と連絡が来ていました。見た瞬間はゾッとしましたね」

──以上である。

客と密なコミュニケーションを求められる職種ではあるが、聞けば聞くほど「本当に?」「さすがに引くわ……」と信じ難いクレームばかりであった。おそらく「お客様は神様です」の精神が悪い方向に出てしまった典型的な事例かと思うが、あなたはどう感じただろうか?

Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.