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またこの時期が来た。ハロウィンが終わったら、舌の根の乾かぬうちに、クリスマスだと言いやがる。ついこの前まで、仮装してはしゃいでたじゃないか。それをクリスマスだと!? 間髪入れずに、街の装飾が変わる様子に、毎年驚かざるを得ないのだが。

当然ネット上でも、クリスマス商戦が始まりつつある。そんななか、ネット通販大手の楽天も特設ページを開設しているのだが、これはひとりぼっちでクリスマスを迎える、いわゆる「クリぼっち」を挑発しているんじゃないのか……。

・おもしろ企画なのか?

楽天のクリスマス特集のページを見ると、例年通りクリスマスツリーやクリスマスケーキなどの定番商品がズラリと並んでいる。そのページのずっと下の方に、「おもしろ企画」として「ひとりぼっちで過ごすボチ郎 VS ドヤれるクリスマスを求めるリア充ドヤ子」のイラストがある。

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リア充ドヤ子とされる女性のキャラクターが、ボチ郎と思われる男性キャラクターの上に腰掛けているのだ。これは……。やはり、リア充の方が優位という意味なのか?

ひとりぼっちのクリスマスはたしかに寂しいかもしれないけど、リア充に劣らぬ楽しいクリスマスを迎えられるかもしれないじゃないか。さらに、そのひとりぼっちクリスマス、楽天が言うところの「ひとリマス」のページを見ると……。

寂しそうな部屋に横たわるボチ郎の姿。電話台には「みかん」と書かれており、みかん箱を台代わりにしている様子。まるでひとりぼっちが貧乏であるかのようじゃないか……。

それでも、楽しくクリスマスを迎えられるような商品を提案しているのだが、最後の最後に。

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「(人と一緒に楽しい時間をすごすための)クリスマス特集に戻る」(楽天クリスマス特集より引用

普通に「クリスマス特集」でいいだろ。このページはひとりでクリスマスを楽しむための提案じゃなかったのか? 人と過ごすことだけが楽しいと誰が決めたんだよ! 私(佐藤)のようなAB型丸出し人間は、人と過ごす方が気を使って疲れるんだよ。クリスマス = パーティの図式を作るなよ。

という訳で、楽天の「ひとリマス」の提案はひとりでクリスマスを迎える人にとって、ちっとも優しくないので、注意して頂きたい。

参照元:楽天クリスマス特集
執筆:佐藤英典