ドラッグの密輸で巨額を稼ぐ麻薬組織は、なんとか税関職員の目を誤魔化してブツを密輸しようと、あれやこれやと試行錯誤を繰り返しているようだ。
そんななか、パイナップルに入れたコカインの密輸方法が、実に豪快だとネットで話題になっているので紹介したい。パッと見は、パイナップルを丸ごと固めたシャーベットのようで、なかなか美味しそうなのである!
・2.5トンのコカインをパイナップルに入れて密輸!
南米コスタリカからスペインのアルヘシラスに入港した船から、2.5トンものコカインが押収された。問題のコカインは、輸送コンテナ10個に一杯に積まれた、パイナップルの中から見つかったというのだ。
事前に国際安全保障局から、違法物が南米から密輸されるとの情報を得ていたスペイン当局は、密売人を捕えるために、あえて密輸品を積んだ船をアルヘシラスの港に入港させたとのこと。
・密輸方法が実に豪快!!
そして、税関職員がパイナップルの箱をX線検査装置に通したところ、装置のスクリーンに映ったパイナップル全部が何やらおかしい……。皮と実の間に妙な隙間があり、「これは怪しい!」と職員がパイナップルに刃を入れてみたところ、中から円柱型のロウソクのような塊が出て来たではないか!
それは紛れもないコカインで、ご丁寧に、パイナップルの実の色を真似たロウで色付けされていたという。なんとも、豪快な密輸方法である。パッと見は、パイナップルを丸ごと固めたシャーベットのようで実に美味しそうだが、こんな物を口に入れでもしたら、トンでもなくハイになってしまうことは間違いナシだ。
・コカインの末端価格は2兆1200億円にも!
その後にスペイン当局は、組織を泳がせるためにパイナップルを港から輸送させ、その行方を追い密売人の逮捕にこぎつけたとのこと。2.5トンにおよぶコカインの末端価格は、21億ドル(約2兆1200億円)にも上るそうだ。
2013年にも、アルヘシラスの港で700キロもの違法薬物が押収されたことがあったが、今回は、その4倍近くもの量が差し押さえられたことになる。コカインと密売人が野放しにならずに、当局の手中に収まり何よりだった。
参照元:Facebook @Guardia Civil、Digital Journal(英語)
執筆:Nekolas
▼パイナップルに詰められた2.5トンのコカインが、押収される様子を報じたニュース動画