西暦3766年。あなたは、この年に何が起こるかご存じだろうか? なんと “日本が滅亡する年” だというのだ。
そんなこと聞いてないよ! と思うかもしれないが、今、数々の海外メディアが「3766年に日本は滅ぶ」と報じている。一体なぜ?
・「“性の危機” が日本を滅亡させるかも」と伝える海外メディア
「“性の危機” が日本を滅亡させるかも」「運命の時計が、日本が滅ぶときを告げる」と報じているのは、『Business Insider』や『Metro』などの海外メディア。
性の危機? 日本が滅びる? 運命の時計? とよく分からないが、どうやら彼らが取り上げているのは、東北大学の「子ども人口時計」のことのようだ。
・東北大学の「子ども人口時計」
そう、2012年に東北大学経済学研究科の吉田研究室が公開した、日本の少子化の状況をリアルタイムで知らせるサイト「子ども人口時計」のことである。
2016年9月14日午後1時現在、このサイトを確認してみると日本の子供が1人になるのは、3782年6月10日となっている。サイト情報は1分間ごとに更新されるので、各海外メディアが報じていた年月日とは異なっている。
海外メディアは2015年版の「子ども人口時計」を参照にしたようなので、このような結果の差が現れたとも考えられるが、いずれにせよ3700年代あたりに日本の子供は1人になり、その後日本人がいなくなる可能性があると考えていいだろう。
・急速に進行する日本の少子化
東北大学のプレスリリースによると、刻々と変化する「子ども人口時計」の数字には、日本の少子化が急速に進行していることを知らせ、早急な対策を打ち出す必要性を強く印象付ける目的があるという。
深刻な少子化問題に頭を悩ませている日本。内閣府の調べでも、年少人口(0~14歳)は2010年1684万人 → 2015年1500万人台 → 2046年1000万人を割り → 2060年791万人の規模になると見通されている。
そのような日本の出生率減少の背景に、日本人カップルは仕事をしすぎて疲れているため性交渉に及ぶ時間やエネルギーがなかったり、仕事と家庭が両立しづらい社会環境があるのではないかと海外メディアは伝えているのだった。
参照元:Business Insider、Metro(英語)、子ども人口時計、東北大学 プレスリリース、内閣府
執筆:小千谷サチ
Photo:RocketNews24.