絵画には様々な技法があるが、読者の皆さんは、点描というテクニックをご存知だろうか。デザインを線ではなく点で描き、筆などで色を付けずに、影やタッチなども全て繊細な点で表現する方法だ。
あるアーティストが、そんな点描で作品を作り上げる様子を動画に収めているのだが、その細かい作業の過程がため息もので、その根気っぷりに脱帽すること間違いナシなのだ!
・点描で作品を仕上げるアーティストがスゴい!
点描で作品を作り上げる様子を、動画「‟BAUHAUS,” 1 Million Dots — Speed Drawing」で見せているのは、フランス人アーティストのデヴィッド・バヨさんだ。
まず彼は、鉛筆で下描きとなる女性のポートレートを描き、その上から黒のペンでチョンチョンと点を描き込みながら、作品を仕上げるのだ。影が濃い部分や、眉毛や瞳などは点の数を増やし、塗り潰す感じでスペースが埋められていく。
・根気がない人には絶対無理な作業……
動画のカメラが早回しになっているので、ものすごいスピードで紙の上に点が施され、デザインが形成されていく。だが、途中で実際の作業スピードを映した部分を見ると、点と点の間隔を考えながら、丹念に作業が進められているのが分かる。
その細かい作業たるや、かなり根気がある人ではないと、完成させるのは到底無理だろう。根気強いとは言えない筆者は、すぐに下書きを点ではなく線でなぞって、絵の具で塗りつぶしたい衝動に駆られてしまうこと間違いナシだ。
・なんと点の数は100万個以上!
デヴィッドさんの作品紹介によれば、点の数は100万個以上で、創作に費やした時間は90時間にもおよぶのだそう。また、完成させるのにかなり苦労した模様で、「途中で頭痛になってしまった」とも付け加えている。
彼は点描画だけでなく、木炭画や水彩画、鉛筆画の作品も制作していて、どんな技法もこなせる才能豊かなアーティストのようだ。どこまで自分が根気強いか知りたいという人は、点描画にチャレンジすれば、その辺のところが良く分かりそうである。
参照元:Facebook @David Bayo、YouTube
執筆:Nekolas
▼点描で作品を仕上げるアーティストがスゴい!