言葉が理解できる動物といえば、人間と手話で会話ができるゴリラのココが有名である。日本では、『天才!志村どうぶつ園』で人気者だったチンパンジー、パン君の天才ぶりが知られているが、人間に最も近い種とされる霊長類以外でも、類似した能力を発揮する動物がいるようだ。

なんでも、3年にわたって消去法による猛特訓を受けたワンコが、1000以上の単語を理解するというのである!

・1000以上の単語を理解するワンコが賢すぎる!

1000以上の単語を理解するワンコは、英心理学者ジョン・W・ピリーさんが飼っているボーダー・コリーのチェイサーだ。この天才ワンコを紹介する動画によると、ジョンさんは犬が単語を学べるのかどうか興味を持ち、大量のぬいぐるみを使ってチェイサーで実験を始めたのだという。

動画では、床に置かれた8つのぬいぐるみを目の前にしたチェイサーが、ご主人様に「パントを取って来い!」と言われると、「PUNT:パント」と書かれたラグビーボールのぬいぐるみを口にくわえて戻って来る。

・消去法による訓練で単語を覚えたワンコ

続けてジョンさんに指示されると、チェイサーは言われたぬいぐるみを間違えることなく選び、明らかに飼い主が発する単語を理解しているようなのだ。一体どのように訓練したかというと、ジョンさんは消去法でチェイサーに単語を覚えさせたのだとか。

例えば、すでにチェイサーが覚えた5つのぬいぐるみ中に、「MEOW:ミャウ」と名付けた新しいぬいぐるみを投入する。そしてジョンさんに「ミャウを取って来い!」と指示されるのだが、チェイサーはその単語を聞いたこともなければ、ミャウと命名されたぬいぐるみを見るのも初めて。ところが!

・3年間で1022の単語を習得!

チェイサーは、初めて聞く「ミャウ」という単語が「見たことがないぬいぐるみ」のことを指しているのだと判断し、そのぬいぐるみをくわえてジョンさんのもとへ。

この消去法により、チェイサーは3年にわたり1022もの単語を覚えたというから驚異的である! かなり根気がいる作業だが、霊長類のようにワンコも訓練すれば、数多くの単語を覚えられると証明されたようだ。

一度見たら人の顔は忘れないけれど、全く名前を覚えられない筆者に比べたら、チェイサーの方が賢いのではないかと思ってしまったくらいだ。とてもではないが、筆者は3年かけても1022ものぬいぐるみの名前は覚えられないので、チェイサーに感心してしまった次第である。

参照元:YouTube
執筆:Nekolas

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