kouheitoutyoubu-2_580px

薄毛には大きく分けて2種類ある。まずひとつは前頭部から進行する薄毛。スタートラインは、おでこである。そして、もうひとつは頭頂部から進行する薄毛。スタートラインは、頭のてっぺんだ。

前頭部の場合、ある程度のヘアアレンジが効くので ”かっこいい薄毛” を演出できたりするのだが、頭頂部の場合、確実にどうにもならない。また、プライベートなら帽子でカモフラージュできるが、スーツ着用が義務付けられたサラリーマンでは、もはやどうすることもできず、頭頂部のツンドラ地帯を晒しっぱなしになってしまう。

かくいう私は、典型的な「頭頂部薄毛のサラリーマン」だ。今回は、そんな私と同じ境遇の中年サラリーマンの心を突き刺す「頭頂部薄毛あるあるネタ」をお届けしよう!

【頭頂部薄毛サラリーマンのあるある40連発】

その1:エレベーター内に設置されている監視カメラのモニターで、頭頂部の地肌の面積を確認することがある。
その2:Googleの検索窓に「薄毛」と打ち込むと、過去の履歴から「薄毛 髪型」「薄毛 芸能人」「薄毛 かっこいい」などが表示される。
その3:そして、そのパソコンのキーボードには4、5本の抜け毛が……。
その4:朝起きたら、どんなに寝ぼけてても、枕周りの抜け毛をチェック。
その5:その日のコンディションは「どれだけ頭皮が隠れてるか?」で左右される。
その6:悩んでいる時、頭頂部をさするクセがある。
その7:女子社員と外出した時に、下り階段は後ろにポジション取りをする。
その8:お辞儀はちょっと斜め気味に角度は20度。
その9:トラブル時の謝罪の深々と頭を下げたお辞儀は、相手の怒りを緩和させる威力がある。
その10:商談中、目線が明らかに頭に向いているクライアントは信用できない。
その11:その相手が業者なら絶対に発注しない!
その12:前髪をかきあげた若手社員の「最近、前から何気に来ちゃってるんっすよね〜」に殺意全開!
その13:坊主にするか決断するのに、最低3カ月はかかる。
その14:「実は毛が細いだけかもしれない……」と、かすかな望みに繋げる感情が常にある。
その15:美容室に行った際に綺麗な美容師さんが付くと、鏡越しにまともに顔が見れない。
その16:そして、その綺麗な美容師さんのシャンプーは屈辱の時間。
その17:さらにカットが終わり、最後の確認の合わせ鏡で「こちらで大丈夫でしょうか?」の質問に「大丈夫です」と答えるも、全然大丈夫じゃない。
その18:薄毛の男性美容師さんに会うと、生涯の専属パートナーとして契約したくなる。
その19:髪の毛以外の体毛が濃いと、運命を呪う。
その20:キリスト教ではないが、フランシスコ・ザビエルをリスペクト。
その21:無駄に頭頂部を指で強く押すことがあるが、そこにツボはない。
その22:育毛シャンプーが切れると、どうしようもない不安に駆られる。
その23:ゲリラ豪雨の被害は、ある意味尋常じゃない。
その24:風呂場の排水口に溜まった抜け毛を供養する気持ちで廃棄。
その25:夏場は違う意味でツライ……。
その26:どんなに誘われてもプールと海はNG。
その27:育毛のために、女性ホルモンの注射を本気で打ってみようと考えた事がある。
その28:「髪、増えましたね。」は最上級の褒め言葉。
その29:整髪料をつけすぎてしまうと、取り返しのつかない状態になる。
その30:「いや〜、髪がどんどん薄くなるよ」と勇気を出して笑い話に持っていった時に、相手の反応が薄いと会話が続かなくなる。
その31:「そんなに髪、薄くないですよ」は社交辞令にしか聞こえない。
その32:トレンディエンジェルが「M-1」を奪った時は、薄毛の時代の到来を感じた。
その33:「北風と太陽」……両方とも迷惑な話だ。
その34:初対面の人に年齢を上にサバ読みしても、特に違和感がない反応にメンタルがついていかなくなる時がある。
その35:地肌を目立たないようにするため、許されるなら金髪にしたいと考える。
その36:同じ理由で、早く白髪が似合う年齢になりたい。
その37:1つの育毛シャンプーを一貫して使い続けることができない。
その38:薄毛同士の初対面はフサフサの人よりも、ケタ違いに距離が縮まる。
その39:大したイケメンでもないのに、フサフサだった若い頃の写真を見せると過大評価をしてくれる。
その40:「俺の背後に立つな!」

──こんな感じでお届けしたが、何も薄毛は悪いことばかりではない。私もハゲアタック(後編)の時に薄毛だった故(ゆえ)に救われて、今がある。もしも、フサフサだったら抹殺されていた可能性も高いのだ。

見た目に悲観せず、「自分の進化に毛根と頭皮がついていけてないだけ。」とポジティブな発想を持って、前向きな人生を送っていこう!

Report:耕平
Photo:RocketNews24.

▼朝起きたら、まず枕周りの抜け毛をチェック。
img_0679_580px
▼「いかに頭皮が隠れるか?」で今日1日のコンディションが決まる。
img_0486-2_580px
▼夏場は汗をかくので、入念なケアが必要になる。
img_0508-2_580px