最近、ハリウッドではネタが尽きてきたのか、映画もドラマシリーズも、過去にヒットした作品のリメイク版か小説を原作にした物ばかりである。確かに、過去に人気を集めた作品や大ベストセラーをもとにすれば、すでにファンベースができているので、視聴率や興行成績も期待できる利点はある。
そんななか、海外メディアが、‟ティーン向け小説” を原作にした大ヒット映画を選出したので、5本紹介したいと思う。ティーン向け小説が原作だが、大人が見ても楽しめる作品に仕上がっているぞ!!
1:『ハンガー・ゲーム』シリーズ
全米の若者から熱狂的な支持を集めた『ハンガー・ゲーム』シリーズは、スーザン・コリンズの同名ベストセラー・シリーズの映画化だ。
未来の独裁国家を舞台にした本作では、反乱の抑制を目的に、全12区から男女1人ずつ選出し、24人が最後の1人になるまで殺し合いをさせられる ‟ハンガー・ゲーム”が行われていた。
妹の身代りにゲームに志願した主人公カットニスは、ゲームに勝ち残ったことで、反乱軍のリーダーとして民衆を革命へと導いていくことになる。国家と反乱軍の争いが圧倒的なスケールで描かれ、カットニスと彼女を取り巻く人々との人間ドラマにも心打たれる、見応えあるシリーズに仕上がっている。
2:『トワイライト』シリーズ
ステファニー・メイヤー原作の『トワイライト』シリーズは、人間とヴァンパイアが禁断の恋に落ちるファンタジー・ロマンスだ。
田舎町に転校してきたベラは、学校でもひと際ミステリアスなエドワードに惹かれ、実は、彼がヴァンパイアであることを突き止めてしまう。お互いへの想いが抑え切れない二人は恋に落ちるが、ベラを巡って、ヴァンパイア同士の抗争が巻き起こってしまう……。
本作がヴァンパイアブームの火付け役となり、次々と、ヴァンパイア映画やドラマシリーズが製作されることとなった。
3:『ナルニア国物語』シリーズ
ディズニーがC.S.ルイスの名作を、空前のスケールで映像化したファンタジー超大作だ。本作の主人公は、ひょんなことから、不思議な生き物達が暮らす異世界 ‟ナルニア”に迷い込んだ、ペベンシ家の兄弟姉妹4人。
白い魔女によって100年もの間、冬の世界に閉じ込められていたナルニアの運命は、ペベンシ家の幼き4人の手に託されることとなる……というストーリー。『ロード・オブ・ザ・リング』と比較されることも多い本シリーズは、大人も子供も一家で楽しめる内容となっている。
4:『ハリー・ポッター』シリーズ
言わずと知れた『ハリー・ポッター』は、J.K.ローリング作の一大ベストセラーを映画化したシリーズだ。不運な星の下に生まれたハリーは、ある日ホグワーツ魔法学校から入学を許可され、魔術学校で魔法使いになるための勉強を始める。楽しい学校生活を送るなか、ハリーは、彼の両親を殺害したヴォルデモート卿との因縁を知り、対決することになるが……。
2016年11月には、スピンオフ3部作の第1弾『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』も公開されるだけに、再び『ハリポタ』旋風が巻き起こりそうな予感だ。
5:『きっと、星のせいじゃない。』
ジョン・グリーンの原作『さよならを待つふたりのために』を映画化した、感動の青春ラブ・ストーリー。末期癌(がん)のため入退院を繰り返している17歳のヘイゼルは、癌患者のサポートグループで、骨肉腫で片足を切断した青年ガスと出会う。
意気投合した二人は、二人の愛読書『大いなる痛み』の続きを知るために、オランダに住む作者と対面するチャンスを得るのだったが……。世界20カ国でナンバーワンを記録した本作は、涙なしでは見られない珠玉の作品である。
──以上である。映画を見て気に入った人は、どの作品も日本語に翻訳されているので、原作を読んでみてはどうだろうか。映画では表現し切れない、登場人物の心情やディテールが描かれているので、いっそう作品を掘り下げて楽しめそうである。
参照元:YouTube、IMDb(英語)
執筆:Nekolas
▼ティーン向け小説を原作にした大ヒットした映画を紹介した動画はこちら
▼『ハンガー・ゲーム』の予告編
▼『トワイライト~初恋~』の予告編
▼『ナルニア国物語 / 第一章:ライオンと魔女』の予告編
▼『ハリー・ポッターと賢者の石』の予告編
▼『きっと、星のせいじゃない。』予告編