イギリスの有名な公開オーディション番組『ブリテンズ・ゴット・タレント』 。かつてスーザン・ボイルやポール・ボッツを輩出したことで有名だが、その一方で審査員から酷評された人だって珍しくない。天国か地獄か。出る側からすれば、何ともシビアな番組である。
恐らくオーディションを受ける出演者の緊張感はハンパではないだろうが、そんな番組に “屁” で挑戦した猛者がいたことをご存知だろうか。……繰り返す、屁だ。公開オーディションで屁をぶちかましたのだ。
・屁を自在に出せる芸人
その人物は、芸名を「ミスター・メタン」という。名前からして屁の匂いがする彼はイギリスの芸人で、肛門外括約筋を自在に調節することにより、屁を音のように操れるという。つまり、彼の肛門は一種の楽器であり、そのパフォーマンスはボイパならぬ “アナパ”、もしくは “アヌパ” と言ったところだろうか。
そんな彼が、2009年に『Britain’s Got Talent』に出演。アナパをテレビで披露することになった。しかし……全員に大ウケ、というワケにはいかなかったようだ。笑っている人もいるが、引き気味の人も。審査員も同様だ。笑顔の人がいる一方で、不快感を露わにしている人もいる。
そして結果は……不合格。しかも1人の審査員から「気色悪いヤツ」とコメントされてしまう。アナパは受け入れられなかったのだ。
・YouTubeで確認できる
YouTubeで公開されている動画「Mr Methane – Britain’s Got Talent – Show 5」では、そのパフォーマンスの一部始終を見ることができるので、知らなかった人は是非とも一度目に焼き付けて欲しい。彼の強心臓っぷりを。彼がアナパを武器に戦った勇姿を。そして、勝負には負けたものの、芸人としては勝った瞬間を。
参照元:YouTube、Mr. Methane(英語)、weblio
執筆:和才雄一郎
▼こちらが戦いの記録