選ばれた者のみが利用を許される各企業の社員食堂。普段は何気なく利用しているかもしれないが、実は他人は足を踏み入れることが許されない聖域(サンクチュアリ)なのである。そんな社員食堂に潜入し、その実態を明らかにしていくのが新コーナー「社員食堂に行ってみた」だ。
記念すべき第1回は、大手菓子メーカー『コイケヤ』が社員食堂を案内してくれることになったのでご覧いただきたい。果たして、普段は絶対に見ることが出来ないコイケヤの社員食堂はどんなものなのだろうか?
・コイケヤとは
まず、コイケヤのおさらいをしよう。カラムーチョ・ドンタコス・スコーン・ポリンキーなど、数々の大ヒット商品を手掛ける同社。王道路線を貫けばいいものの、なぜかポテトチップス「みかん味」や「ショートケーキ味」、最近では「牛乳味」などを展開してしまうちょっと変わった菓子メーカーだ。
さすがにコッソリ社員食堂を利用するわけにもいかないので、広報に直談判すると即答でOK! これはとんでもなく社員食堂に自信があるか、シンプルにノリがいいかのどちらかに違いない……。
・手作り感あふれる社員食堂
それはさておき、コイケヤ本社に到着! これだけ有名な企業だから、さぞかし大層な高層ビルにオフィスを構えているかと思いきや、都内の比較的のどかな場所に本社はあった。なおこの地は、かつてコイケヤのポテトチップス工場があったという。
そしていよいよ担当者に社員食堂を案内してもらうと、デザイン性やインテリア性を無視した手作り感全開の空間がそこにはあった。こ、これがコイケヤの社員食堂か……! 超有名企業だから一瞬戸惑ってしまったが、ある意味ハートフルなコイケヤのイメージとはピッタリだ。
・料理は店レベルのウマさ
こちらの社員食堂は「チーフ」の指揮のもと、毎日約150食の料理を用意しているという。この日の献立は「五目うま煮丼・彩り野菜・青菜とベーコン玉子の塩炒め・里イモの揚げ煮」となっており、各自が料理をよそうセルフ形式となっていた。
さっそくいただいてみると、五目うま煮丼が超ウマい! 「これ店のヤツじゃん?」……ってほどウマい!! しっかりと栄養も計算して作られており、野菜がかなり充実している。1日1回社員食堂で食事をすれば体調管理もバッチリなハズだ。
・チーフの職人ぶりに感動
その他には「天ぷらうどん」や「カレーライス」などもあるそうだから、飽きることもないだろう。なお、チーフは海老アレルギーの人にはそっと肉を提供し、肉野菜炒めの肉が無くなれば、静かに肉だけ足してくれる粋な職人であるとのことだった。カ、カッコイイ……!
結果としてコイケヤの社員食堂は、外回りの社員以外は ほぼ100%の確率で利用されるというのも納得の、ハートフルでアットホームな社員食堂であった。カラムーチョもドンタコスも、この社員食堂のエネルギーをチャージして世に送り出されているかと思うと感慨もひとしおである。
最後に取材を受けてくれたコイケヤさん、本当にありがとうございました!
取材協力:コイケヤ
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
▼コイケヤの社員食堂に潜入したぞ!
▼オシャレな感じは全くしない、THE社員食堂という感じだった。
▼衛生面もバッチリ。
▼このように見本があったぞ。
▼ズラリと並ぶ料理を各自がよそうセルフ方式だった。
▼取材当日の献立はこちらだ!
▼五目うま煮丼。激ウマ。5杯食える。
▼彩り野菜・青菜とベーコン玉子の塩炒め・里イモの揚げ煮。野菜多めなのも嬉しい。
▼お麩たっぷりの味噌汁は優しい味わい。
▼そしてコイケヤの社員食堂を仕切る職人チーフだ!
▼ハートフルな空間に感動した! コイケヤさん、ありがとうございました!!