「いろんなモノを自宅で作りたい!」とプリンターを買ってみたものの、最近あまり印刷する機会もなくなった……なんて人も多いだろう。そんな人にぜひともオススメしたいのが、今回ご紹介する “長尺印刷(ちょうしゃくいんさつ)” である。
一般的な家庭用プリンタの印刷サイズは210×297ミリの「A4サイズ」が限界……と思っていたら大間違いだ。機種によっては1メートル超えの印刷も余裕で可能。忍者が持っているような巻物や、床の間に飾りたくなる掛け軸も思いのままに作れるぞ!
・プリンタはエプソン一択
私が今回使用した格安プリンターは、エプソンのビジネスプリンター「PX-105」だ。Amazonでの参考価格は1万265円だが、47%オフの5458円で販売中。価格コムでも6位までのショップが5000円台で販売中。無線LAN付き&独立インクなのに安すぎる!
なぜこの機種を選んだのかというと、長さ1117.6mm(約111cm)までの印刷に対応しているからである。ちなみに、格安プリンタといえば3000円チョイで買えるキヤノンの「PIXUS iP2700」が有名だが、最大長さ676mm(約67cm)までしか印刷できないので要注意。よって、超長尺の印刷がしたいならエプソン一択だ。
・「PX-105」における長尺印刷のやりかた
巻物でも掛け軸でも、長尺印刷の方法は超カンタンだ。使用ソフトにもよるが、印刷時の用紙設定をA4などではなく、カスタムサイズ(ユーザー定義サイズ)に設定し、長さを約111cmにしておくだけ。要は、長尺サイズの用紙設定を作っておくのだ。
また、どのみちこのクラスのプリンタには横幅A4サイズの用紙までしか入らないので、横幅は20センチくらいにしておけばOKだ。あとは位置を調節して印刷するのみ。ということで今回は、「死闘74分LINE乗っ取りJIRASHI巻物」と、「タイムリーパータクヤ掛け軸」を作ってみたぞ!!
【巻物の作り方】
<用意するもの>
・無地の巻物(ピンキリだが、安いのだと1200円くらいから売ってる)
・のり
<やりかた>
その1:巻物の両端を、芯や台紙から切ったり剥がしたりして分離。
その2:巻物の紙をプリンタに入れて印刷して、サイズに合わせてカット。
その3:巻物の芯と上の方を糊付けしてクルクル巻いて完成!!
※ポイントは給紙。分離した用紙が丸まっていたりすると、プリンタがうまく用紙を吸い込まなかったり、紙詰まりするので、なるべく平たく伸ばしておこう。また、プリンタに用紙を吸い込ませるのにはコツがいるので、目視しながら何度もトライだ!!
【掛け軸の作り方】
<用意するもの>
・無地の掛け軸(ピンキリだが、安いのだと1000円くらいから売ってる)
・スプレーのり
・奉書御巻紙(300円くらい。大抵の奉書御巻紙は横幅197mmなのでプリンタにバッチリ入る。材質はパルプの方がいい感じになる)
<やりかた>
その1:奉書御巻紙を111cm以上にカットしてプリンタにセットして印刷。
その2:印刷できたものを、クシャクシャに丸めてから引き延ばすと、まるで布に印刷したみたいになる!
その3:スプレーのりを使って、掛け軸に貼り付けたら完成!
※ポイントは掛け軸への貼り付け。長い紙を一気に貼り付けなければならないので、1人でやると相当ムズい。2人で作業すると楽チンかも。また、こちらも奉書御巻紙が丸まっていると給紙に失敗するので、目視しながら慎重にプリンタに吸い込ませよう。
──以上である。お子さんのいる家庭ならば、夏休みの工作にもってこいかも! また、巻物や掛け軸だけではなく、小さい幟(のぼり)を作ったり、パノラマ写真の長尺印刷、超長尺ラブレターなどを印刷しても面白そうだ。GWにレッツ・トライ!!
参考リンク:エプソン「PX-105」、キヤノン「PIXUS iP2700」、Amazon、価格コム
Report:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.
▼動画を見ると作り方がよくわかるぞ!