katsuyoujyoshi

佐藤である。2015年の終わりに「Instagram」を始めて以来、日々さまざまな投稿を見ていると、積極的にSNSを活用する女子の投稿内容に、ある種の法則というか傾向があることが見えてくる。投稿画像については、過去の記事で紹介した通りだ。

今回は女子たちの言葉の表現と、その意味について考えてみたいと思う。割と似通った感じになるのは、どうやら気のせいではないようだ。

・SNSを活用する女子が使う「言葉の表現」とその「解説」

1.倒置法と体言止め
SNSに積極な女子の投稿が、時にポエムのように感じることがある。その原因のひとつが、倒置法と体言止めだ。“詩” や “俳句” の世界では、当たり前のように使われるこの表現方法が、ポエム感を出していると言って良いだろう。

例文:今日という日のこと、忘れないよ、私 (今日という日のこと、私忘れないよ)
例文:ステキな景色に癒された、沖縄♪ (沖縄のステキな景色に癒された)

強調する要素を後に持ってくるこの表現が、詩を感じさせている。おそらく、詩的な情緒に駆られて、このような表現になってしまうのではないだろうか。一言でいえば浸っている、もしくは自分の世界に酔っている傾向がある。

2.感謝の最上表現「感謝しかない」
これも良く見る表現だ。「ありがとう」とか「サンキュー」では、どこか足りないと感じるらしく、自分の心のキャパシティーが、感謝の意で満たされている時に、良く見られる言葉だ。

例文:マジ感謝しかない

例文の場合、感謝の最上表現の「感謝しかない」に、「マジ」を重ねることによって、究極的な感謝の意を伝えようとする意志が見える。しかしながら、感謝しかないというのは、誇張であり、はなはだ嘘くさい。

3.「今日もがんばる!」「私がんばる!」
これは例文も挙げるまでもなく、自らを鼓舞しているように見える。しかし本当のところは、レスで「がんばって!」、「応援してるよ!」といったエールを催促している状態だ。さすがに「応援して」とは言い辛いので、「私がんばる!」と言っておいて、励ましの一言を待っている状態である。こういう時はスルーした方がベター。

4.○○は第2の故郷
旅の思い出の画像と共に、投稿される表現。その旅先が、故郷に匹敵するレベルと素晴らしかったと言いたいらしい。この表現と同時に見られるのが、「夏が恋しい」アピールである。特に寒い時期には、早く夏になって欲しいと願う表現が散見される。

しかしただ旅行先やその季節が恋しいと言っている訳ではない。この真意は、そこに連れて行けというアピールだ。旅行をおごってやれるくらいの経済力のある人は、見過ごしてはいけない。経済力のない人は、見なかったことにしよう。

5.風呂入る宣言
割とアイドル系、もしくはアイドル系を自負する人に見られるのが、風呂に入る宣言だ。黙って入ればいいのに、わざわざ以下の例文のようなことを投稿する。

例文:お風呂入ってこよっと♪

こういうことを投稿すると、男が喜ぶという安易な考えにほかならない。しかし残念ながら、男は女子よりも安易なので、「マジかよ!」「想像しちゃったww」といった、のっぺりとした反応をしてしまう。悲しい性(さが)だ……。

6.寝る宣言
寝る宣言もまた、風呂入る宣言と同じような傾向にある。まあ、単純に「おやすみ~」と言われたいだけなのだが、寝る宣言の裏には、本当に孤独な日常が伺える。「おやすみ」と言う相手がいない、もしくはその相手との関係が冷め切っている可能性がある。「おやすみ」にレスをすると、好印象を与えることができるだろう。

7.「美味しいモノ食べた~い!」
4番でお伝えした「○○は第2の故郷」に近いものがある、「美味しいモノ食べたい」アピール。これはメシをおごってくれ、という単純な話だ。

8.「コレ、かわいい!」
何か物の画像と共に投稿される「コレ、かわいい!」は、それを買ってくれという話だ。

9.微妙なダジャレ
ユーモアは人と人の距離を縮める。いわば、関係の潤滑油のような働きをする。フォロワーとの空気感を、円満なものにしたいと願う時、突然ダジャレが飛び出してくることがある。

例文:ふとんが吹っ飛んだ(笑)
例文:アイスを愛す(笑)

厄介なのは、この「(笑)」だ。何か自分の犯した罪を中和させようとしている向きがある。これに乗って、レスで「(笑)」とか「ww」とかやるのは良くない。熱心なフォロワーは率先して「ww」とかやるかもしれないが、その同調圧力に屈しないで欲しい。つまらんものは見なかったことにするに限る。空気を和ませることに失敗していたとしても、心を鬼にして無視してあげよう。

10.何かと「大好き」でまとめる
大好きとは、魔法の言葉だ。この一言で、何だかオチがついた感じになる。何事も好きというのは、良いことだと思う。しかし、そこに真意がなかったりするので、読み間違えないように。

例文:みんな大好き♪
例文:ありがとう~、大好き!

これは好意の表現ではなく、「お礼」にも似たあいさつだ。だから、間違っても「みんなとか言ってるけど、俺のこと好きなんじゃね?」となるのは早計だ。仮に自分に対して「○○くん、大好き!」と来ても、アツくなってはいけない。そんな大事なことをSNSでみんなに見えるように言うこと自体、恋愛対象ではないことを証明している。

繰り返しになるが、この「大好き」はお礼なので、「ありがとう」と言われていると捉えよう。そして、この「大好き」には、「ありがとう」と答えておくのが正解。波風立たずに、時は流れて行くだろう。

いかがだっただろうか? これを参考にして、SNSに積極な女子たちの投稿の真意を、自分なりに読み解こう。

執筆:佐藤英典
イラスト:Rocketnews24