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車を運転中は事故に巻き込まれたり、思いがけない出来事に見舞われてしまうことがある。タイミングが悪かったというか、ツイていなかったとしか言いようがない時もあるが、まるでアニマル・パニック映画のような出来事が、ある地域の住民を恐怖に陥れているというのだ。

なんと、アブないキノコを食べてハイになったコヨーテが、車やバイクを運転中の人間を襲う事件が発生したのである!

・様子がおかしいコヨーテが地域住民を襲う事件が発生!

カリフォルニア州のマリン郡ボリナスで、バイカーや車のドライバーが、激しく攻撃的なコヨーテに襲い掛かられる事件が起こった。

コヨーテは、北アメリカ全域に生息するイヌ科の動物で、サイズは少し大きい柴犬ぐらいで、見た目はキツネのようである。比較的獰猛な動物ではあるが、その地域で目撃されたコヨーテは、明らかに様子がおかしかったとのこと。

・狂犬病を懸念する住民たち

道に突っ立っているコヨーテが通り過ぎる車をガン見し、車が止まると、一心不乱に車目がけて突進して噛みつこうとしていたというのだ。

地域住民は、「コヨーテが狂犬病にかかっているのでは」と懸念していたが、もしそうであれば、事件発生から日数が経っているため、すでにコヨーテは息絶えているはずだ。コヨーテの不思議な行動は数週間に及んでいることもあり、専門家は狂犬病説を除外している。

・原因はマジックマッシュルーム!?

マリン郡一体には、ベニテングタケという幻覚症状を引き起こすキノコが生息している。そのことから専門家は、キノコを食べてハイになったコヨーテが、奇妙な行動を取っている可能性が高いと推測している。専門家は、飼い犬が散歩中に間違ってキノコを食べないよう、住民に注意を促しているそうだ。

ハイになった動物が人間を襲うとは、アニマル・パニック映画のような筋書きである。今のところ、コヨーテに噛まれた人はいないようなので、怪我人が出ないことを願いたい。

参照元:INQUISITRPacific Sun(英語)
執筆:Nekolas
Photo:Rocketnews24.