人気の小型無人飛行機「ドローン」。どんなに改良され高性能になったとは言え、やはり水没しまったらさすがにお手上げ。……もうそんな話さえ時代遅れになるかもしれない。なぜなら、ある大学の研究機関が水空両用のドローンの開発に成功したからだ。
安全な場所でドローンを飛ばそうとすると、どうしても山や川、湖の周辺などになりがち。そこで最も避けたいのが墜落時の水没だろう。でもこのドローンなら大丈夫。なぜなら、潜水しながらの移動が可能だからである。
・ローンの名前は「ルーンコプター(Loon Copter)」
米ミシガン州にあるオークランド大学の研究所が開発したというその水空両用ドローンの名前は「ルーンコプター」。名前の “ルーン” は、「アビ」という潜水が得意な鳥の種類を指す言葉だそう。
・機体に水を取り込むことで浮力を調整
映像でパッと見たところは普通のドローンに見えるのだが、実はこれが高性能。防水なのは当然のこと、特にボディーの真ん中にある筒状の容器がポイントで、この中に水を取り込むことで浮力を調整する仕組みになっているとのこと。
・まるでスパイ映画に出てくるハイテクアイテム
動画で動きを確認してみると、最初は通常の飛行シーンから始まり、その後46秒あたりで着水。しかし、水にはもろともせず浮かびながら引き続き移動し始める。これだけでも驚きなのに、1分4秒のところでドローンが真横に体勢を変えたその瞬間!
……な、なんと、今度は水中を自由に泳いでいるではないか!! その後、体勢を垂直に戻したかと思うと、ドローンはまたスムーズに空中へ。ここまでくると映画「ミッションインポッシブル」に出てくるような、ハイテクアイテムにしか見えない。
・商品化については未発表
うぁっ、これマジで欲しい! そう思った筆者だったが、商品化についてはまだ未発表のようだ。このドローンにリアルタイムで映像の転送が可能な防水カメラが付くとさらに最強だと思うのだが、そうなると価格はいったい幾らになるのだろうか……。
それはさておき、このルーンコプター、水辺で安心して遊べるというだけでなく災害時の水上や水中の捜索など、さまざまなシーンでも活用出来そうだ。はやく商品化してくれることを願うばかりである。
▼「ルーンコプター(Loon Copter)」の解説動画がこちら。