「カシャカシャッ」と回して「バシッ」と色が揃った時の爽快感がたまらない、立体パズル『ルービックキューブ』。1974年にハンガリーで発売されてから約39年、そのパズル攻略のスピードはどんどん塗り替えられ、現在2016年1月29日時点では14歳の少年が更新した4秒90という記録が人間としては最速のようだが……。
なんとロボットが約1秒というタイムを叩き出したらしいのだ……。いっ、1秒ってマジかよ!? と思った筆者だったが、動画を確認してみたらこれがマジだった。ほんの一瞬なので、集中してご覧いただきたい。
・米国カンザス州在住の2人が製作
このロボットを製作したのは、米国カンザス州在住のソフトウェア開発者であるジェイ・フラットランドさんと、その友人のポールさんだ。彼らはロボットのいくつかの部品を3Dプリンタで製作。キューブを動かす為に6つのモーターと、各面を撮影する為に4つのカメラを搭載したという。
・本格的なシステム
次にロボットの動作だが、まずカメラで撮影されたキューブの映像をコンピューターに送り込み、パズルを解決するためのプログラムで計算。導き出した最短手順でアームを作動させているとのこと。さすが、世界最速だけあって素人には作れなさそうな本格的なシステムだ。
・人間には到底無理なスピード
動画の冒頭からロボットがキューブを動かしている様子が見れるのだが、もう速すぎて何が何だかよくわからない。さらに極め付けはロボットの詳細をひと通り説明したあとの3分33秒あたりの映像だ。
青いシャツを着たフラットランドさんが、ロボットの作動開始と同時に手元のキューブをポイッと真上にトスすると……キャッチした時にはロボットがすでにパズルを解き終わっているではないか! これを見れば人間には到底無理なスピードだということがよく分かるだろう。
・ぶっちぎりの速さ
ちなみに、ロボットによるルービックキューブ完成のギネスブック公式最速記録というものがあり、2015年11月時点では2秒39だったというが、前述の通り、このロボットは動画で見る限り約1秒。ぶっちぎりの速さで更新したということになる。
そしてこのロボットの解説動画は、2016年1月11日に公開されてから約18日間で56万回以上も再生されており、大変話題になっているようだ。さて、このスピードを更新するロボットは現れるのだろうか。次なる挑戦者を見てみたいものである。
▼「ルービックキューブ攻略ロボット」の解説動画はこちら