女性なら誰でも、子供の頃に人形の1つや2つを持っていて、お人形さんごっこをして遊んでいたことだろう。人間の形をしているだけに、あまり人形がリアルすぎたら不気味な感じがしてしまうものだ。だが、不気味さを通り越して感動すら覚えそうなほど、緻密な人形を作る作家が注目を浴びているので紹介したい。
今にも瞬きするのではないかと思えるほど精巧な作品は、ネットで瞬く間に話題を集め、彼のInstagramのフォロワーは、すでに120万人を超えているのだ!
・ロシア人の人形作家が作る人形がリアルすぎる!!
今にも動き出しそうなほどリアルな人形を作ってしまうのは、ロシア人のミカエル・ザジコフさんだ。2010年に彼は、ロシアのクバン国立大学院在学中に人形劇の人形作りを始め、わずか3年で、モスクワで開催された人形芸術国際展覧会に作品を出品。
樹脂粘土で作られた人形の本体は13のパーツから成り、手脚は動かせるようになっている。
・エレガントなスタイルが特徴的な人形
そして、本物にしか見えない瞳は、ドイツ人アーティストによって作られたハンドメイドのガラス製で、リアルな質感の髪の毛はフランス製のモヘアを使用。
さらに、1900年代初期のヴィンテージ・スタイルを取り入れた人形の服は、シルクやバチスト布、アンティークのフランス製レースが使われ、ブーツはミカエルさんのオリジナルなのだとか。クラシック感あふれるデザインはとても上品で、もし、人形の大きさが等身大だったら、少し離れたところから見たら本物の人間と勘違いしてしまいそうだ。
・その丹念な仕事ぶりには感銘を受けるばかり!
ミカエルさんは、Instagramに人形制作の工程をいくつか動画として投稿している。まずは、人形のデザインを決めるためにデッサンを描き、それをもとに樹脂粘土で形を作っていく。丹念に先が尖ったメタル製のツールで顔を彫っていき、色を塗るのも全て手作業だ。
その細かい仕事ぶりにはただ感銘を受けるばかりで、彼のアーティスト魂を感じずにはいられない! 1体を完成させるのにどれぐらい時間がかかるのか気になるところだが、きっと、途方もない集中力と忍耐力なしにはこなせない作業に違いない。
筆者はロンドンで、有名人の等身大フィギュアが展示されているマダム・タッソー館に行ったことがある。誰の人形だか見れば分かったが、そこまでリアルさは感じなかったので、ぜひミカエルさんの作品を間近で見ていたいと思ってしまった。
参照元:Instagram、Dollery.com(英語)
執筆:Nekolas
▼サイズが等身大だったら、本物の人間だと勘違いしそう!
▼色を塗る作業も丹念で、かなりの集中力を強いられる仕事だ
▼瞳はハンドメイドのガラス製。本物みたい!