誰でも、人生においてセカンドチャンスを与えられるべきかもしれないが、どう転がっても無理な場合もある。そんな良い例が転がり込んで来たので、ぜひ紹介したいと思う。

ある男が逮捕され、警察でマグショット(逮捕写真)を撮られたのだが、写真写りが気に入らないと、なんと、後になって代用の自撮り写真を警察に送りつけてきたというのだ! 「もっとカッコいいマグショットを!」とセカンドチャンスを望む気持ちがアリアリとうかがえるが、その写真の勘違いなキメキメっぷりが最高にシュールで、哀愁すら漂っているのである。

・「マグショットを自撮り写真に交換して!」と懇願した男

米オハイオ州のリマで、ドナルド・‟チンプ”・プーという男が、飲酒運転で逮捕された。警察でマグショットを撮影した際、逮捕写真にあるまじき ‟ニカっ!” とした笑顔で写真に収まったプー。だが釈放後、リマ警察署のFacebookページに投稿された自分のマグショットを見た彼は、その写り具合がお気に召さなかったのだ。

こうして彼は、マグショットを自撮り写真に入れ替えてほしいと、警察に写真を送りつけるというトンチンカンな行動に出たのである!!

・ギャングになり切れないチンピラの哀愁漂う写真だった……

その写真には、ギャング風のグラサンをかけた、笑顔ナシのコワモテ顔のプーが写っているではないか! スーツをビシっと着たつもりで車内でポーズをキメているのだが、どう見ても、ギャングに成り切れないチンピラにしか見えない。

何気に、哀愁すら漂う勘違いなキメっぷりが笑いを誘うが、グラサンをかけた顔写真が、マグショットとして受け入れられる訳がない! どうやら彼にとっては、‟社会の正義” よりも ‟写真の正義” の方が大切だったようだ。

・自撮り写真のせいで再逮捕される展開に!

ちなみにこの男、飲酒運転で逮捕された件で予審に現れなかっただけでなく、他の事件で、放火罪と器物損壊罪で容疑者となっていたのだ。

その後、警察がプーが送りつけた自撮り写真をFacebookに掲載したところ、市民からの目撃情報のおかげで、あえなくプーは再びお縄を頂戴する展開になったそうだ。

再逮捕後、プーは「警察は写真を撮るのがヘタだ」と御託(ごたく)を並べていたとのことで、彼は、どうにも救いようのない男のようである。

参照元:TwitterFacebookMashable(英語)
執筆:Nekolas

▼左がマグショットで、右が送りつけてきた自撮り写真だ