2016年1月18日、低気圧の急速な発達によって東日本や北日本に降り積もった雪。こんな時、最もその影響を受けやすいものと言えば交通網ではないだろうか。電車やバスが遅れたり、渋滞で車の流れも悪くなってしまったりと、雪による交通トラブルはまだ無くならないのが現状だ。
そして、その中でも絶対に避けたいのがドライブ中の事故であろう。車の破損だけでなく、人のケガにまで繋がってしまうとさらに大変だ。そこで今回は北海道民の筆者が「雪道の歩き方」に続き、「雪道運転のコツ」5カ条をご紹介したい。タクシーの運転手さんに教えてもらったマル秘テクニックもお伝えするゾ!
1. 自分の車の仕様を把握する
まずドライブに出かける前に車の仕様を確認だ。だいたいの方はご存知かとは思うが、最低でも2WDなのか4WDなのか、もし2WDであれば前輪駆動なのかそれとも後輪駆動なのか、そしてスペアタイヤとジャッキがどこに積んであるかくらいは把握しておこう。
タイヤチェーンをつける場合、前輪駆動であれば前輪に、後輪駆動であれば後輪に装着しなければ効果が発揮出来ないうえ、凍結した上り坂では後輪駆動が圧倒的に不利であるという弱点も併せて知っておくべき知識だ。
なお、スペアタイヤの代わりに液体ゴムを注入する「パンク修理キット」が積んである車種も存在するので注意が必要である。特にレンタカーに乗る場合にはこれらを忘れずに確認しておいたほうが良いぞ。
2. 事前に道の状況を確認
せっかく目的地の手前まで行ったのに、事故や天候不良などによる通行止で最終地点まで辿り着けなかった。なんてことも場合によってはあり得るだろう。少しでも「今日の天気は危ないかも……」と思ったらネットやスマホで道路の運行状況を確認してから出かけるのがベターだ。
3. “急” のつく運転はしない
これは雪道以外でも言えることだが、急発進、急加速、急停止、急旋回などの “急” のつく運転はしないこと。安全運転はとにかくこれに尽きる。急発進や急加速をしなければ燃費の向上も見込めるうえ、急停止しないということは、前の車との車間距離を保つことにもなる。そして急旋回しないということは、交差点でしっかりスピードを落とすことにも繋がるのである。
4. アクセルを離した瞬間、ブレーキの上に足を持っていく
これは筆者がある日、タクシーの運転手さんから聞いたマル秘テクニックだ。アクセルから足を離したら、かかとを軸にしてすぐにブレーキの上に足を持っていく。こうする癖をつけることによって、いつでもブレーキの上に足がスタンバイしている状態になり、ブレーキを踏むまでのタイムロスが最小限に抑えられるというもの。もちろん筆者も実践中である。
5. 雪対策グッズを車に積んでおく
さらに、冬に起こる様々な問題を想定して、スコップ、バッテリーのブースターケーブル、そして牽引用のロープ、車が動かなくなった場合に暖をとるためのブランケットや寝袋も車に積んでおくと安心だ。大げさだと思う方もいるかもしれないが、豪雪地域では車が埋まってしまって身うごきが取れなくなる可能性も考えられる。とにかく、出先でトラブルがあっても対応出来る装備を車に積んでおくことをオススメしたい。
以上が筆者も実践している「雪道運転のコツ」5カ条である。地域によって気候は様々だとは思うが、基本的でありながらも重要なことばかりなので、ぜひ快適なドライブのためにお役立て頂きたい。
Report:K.ナガハシ
Photo:Rocketnews24.
▼まずは車の駆動方式を確認だ。
▼次にジャッキとタイヤの場所を把握しておこう。
▼通行止になっていないか事前に確認しておくとベターだ。
▼アクセルを離した瞬間、ブレーキの上に足を持っていく癖をつけよう。
▼雪対策グッズも準備しておくと安心だ。