2015年9月、ついにアメリカの動画配信サービスNetflix(ネットフリックス)が日本に上陸! コマーシャルもないし好きな時に見られるオンディマンド配信サービスは、忙しい人や一気見したい視聴者にピッタリだ。
数ある動画配信サービスのなかでも、NetflixはDVDの郵送レンタルサービスからスタートした会社だけに、コンテンツの充実度がハンパない。そして、オリジナルドラマシリーズ製作にも力を入れ、『ハウス・オブ・カード 野望の階段』などの傑作ドラマを続々と生み出している。
ということで、今回ご紹介するのは今Netflixで見られる ‟お勧め海外ドラマ5選”だ! 厳選に厳選を重ねた5作品を「前編」と「後編」に分けて紹介していきたいと思う。では前編からどうぞ!
・その1『殺人者への道』
まず、ブッチ切りのナンバーワンでお勧めしたいのが、全米で大大大大反響を巻き起こしているドキュメンタリーシリーズ『殺人者への道』だ。ドラマではないのだが、どうしても一人でも多くの人に見てもらいたくて取り上げることにした。
10年もの歳月をかけて製作された本作は、‟いかにして殺人犯がデッチ上げられるか” がテーマとなっている。ドキュメンタリーに登場するのは、1985年に、婦女暴行の罪で18年間も服役していたスティーブン・エイブリーという男性。
2003年、DNA鑑定により彼の免罪が判明し釈放されるが、スティーブンは、ずさんな捜査を行った保安局を相手に、3600万ドル(当時の為替で約47億円)の損害賠償を求める訴えを起こす。やっと自由の身になれた彼だったが、彼が住む街で殺人事件が起こり、スティーブンに容疑がかけられ再逮捕されてしまう。
こうして裁判が始まるのだが、検察側が提示するデッチ上げたような証拠について弁護団が事件を調べれば調べるほど、「もしかして彼は、メンツを潰された保安局にハメられたのでは……!?」という思いが強固となっていく。果たしてスティーブンは無実となるのか、息をもつかせぬ裁判の行方から、1秒たりとも目が離せなくなってしまうのだ!!
このシリーズをきっかけに、現在、全米で大統領をも巻き込む ‟ある運動” が起きている。それが、何の運動なのか言ってしまったらシリーズのネタばれになるので伏せておくが、この作品を見たら、司法制度や法執行機関の役割とは一体何なのか、深~く考えせられてしまうに違いない。
・その2『デアデビル』
現在ハリウッドでは、アメコミ・ヒーローが大集結する映画『アベンジャーズ』シリーズをはじめ、映画・ドラマを問わずアクションヒーロー作品の大ブームである。今回取り上げた『デアデビル』は、複数のマーベル・コミックに登場するヒーロー、デアデビルを主人公とした作品で、米Neflixが製作したオリジナルシリーズだ。
アメコミ・ヒーローといえば、不死身だったり空を飛べたりとスーパー・パワーを発揮するのが常だが、デアデビルこと弁護士のマット・マードックは、盲目で超人的な力はない。昼間は、法に仕える弁護士として市民を助けるマードックだが、夜は、盲目ゆえの研ぎ澄まされた聴覚や臭覚と鍛え抜かれた体を駆使し、悪を成敗していくのだ。
筆者は、アクション・ヒーロー作品の大ファンなのだが、スーパーパワーを持たない超ストイックなスーパーヒーロー、デアデビルは特にお気に入りである。
Netflixは、すでに配信中で、同じくマーベル・コミックのキャラクターを主役に据えた『ジェシカ・ジョーンズ』の他、『Luke Cage』と『Iron Fist』の製作も発表。さらに、その4作品のヒーロー達が集結する『The Defenders』の企画も進められているとのことで、益々オリジナルシリーズに力を入れていくようだ。
とにかくNetflixのシリーズは、巨額の製作費をつぎ込める大手テレビ・ネットワークの作品に、全く引けを取らないクオリティが魅力だ。これから、一体どんな作品がNetflixから飛び出して来るのか楽しみである。引き続き「後編」では、残りの3作品を紹介してきたいと思う。つづく!
参照元:YouTube、Facebook[1] [2]、Netflix
執筆:Nekolas
▼法執行機関に翻弄され続ける一人の男の悲痛な人生が描かれる『殺人者への道』の予告編
▼超ストイックなスーパーヒーロー『デアデビル』の予告編