【本人降臨】『ワンピース』サンジのモデルになった俳優スティーヴ・ブシェミが「何でも聞いて」と質問を受け付けた! Q&A 33選がこれだ!!

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Q22:あなたのラストネーム “ブシェミ” が、変なふうに発音されることってありますか? コレまでで最も変な発音は?
A22:どうだろう。“ブショーミ” とか “ブーステッミ” とかかな? (編集部注:彼のラストネームは “ブシェミ” と呼ばれているが、彼自身は “ブセミ” と発音している)

▼2:05あたりで、ラストネームの発音に関する話題が

Q23:後になって、引き受けなかったことを後悔した役柄ってありますか?
A23:理由があって引き受けなかったんだから、特に後悔はしないよ。

Q24:演じる役に、あなた自身を投影することってありますか? それとも、己を殺して役になりきりますか?
A24:どんな役を演じていても、僕がそこに入れられるのは、僕自身だけだ。なので、どうしても僕の個人的な部分が、役に出てくることになる。そして時には、『レザボア・ドッグス』のミスター・ピンクのように、現実にはその人物になりたくないと思う様な役を演じるのは楽しかったりするんだ。僕自身を探る感じでね。

僕が監督・脚本を担当した映画『トゥリーズ・ラウンジ』に登場させた人物は、僕自身を拡大したキャラクターだとも言える。もしも地元を離れなかったら? もしも俳優にならなかったら? 今でも、あの頃と同じことをしていたら、僕はどうなっていたか? と考えていたときに、あの映画を思いついたからね。あの役には、僕自身が反映されていると言っていいだろう。

Q25:好きな音楽アルバムはなんですか?
A25:僕はエルビス・コステロが好きなんだけど、やはり『ゲット・ハッピー』が特別だね。彼は長年にわたって、多くの素晴らしい作品を残している。

トム・ウェイツにも同じことが言えるよね。彼の作品も全てが良いけど、『ミュール・ヴァリエイションズ』は素晴らしいアルバムだ。あとビートルズの『アビイ・ロード』は、この先もずっと “僕の1枚” であり続けるだろうね。もう何年も聴いていないんだけど……。

Q26:気持ちを落ち着けるときに、口ずさむ曲ってありますか?
A26:その時に何を聴いているかにもよるね。今は、ダイアナ・クラールの新しいアルバムを聴いているから、頭の中ではアルバムに収録されている曲をハミングしているよ。彼女はギルバート・オサリバンの『アローン・アゲイン(ナチュラリー)』やジム・クロウチの『オペレーター』などの素晴らしいカバーを披露しているんだ。

▼ダイアナ・クラールさんが歌う『アローン・アゲイン(ナチュラリー)』
https://www.youtube.com/watch?v=v0XshfiDA0Y

Q27:バッドマン派? スーパーマン派?
A27:スーパーマン派だ。子供のころに好きだったテレビ番組なんだ。まあ、バッドマンシリーズも好きだったけどね。でもスーパーマンの方に、先に出会ったから。当時、あそこまでワクワクさせてくれる TV 番組は他になかったんだよ。多分5才の誕生日に、スーパーマンの衣装を買ってもらったはずだ。

そのマントには「この衣装を着ても、飛べません」って書かれていたんだけど、当時の僕は、「本物のスーパーマンだけ飛べるんだ」とかって言っていたっけ。本物のスーパーマンだけが飛べるんだ。僕はスーパーマンが本当にいるって、信じていたんだよ。

Q28:映画『ゴーストワールド』の撮影はいかがでしたか?
A28:楽しい撮影現場だったよ。主役のソーラ・バーチと働くことは素晴らしい体験だったし、スカーレット・ヨハンソンと監督のテリー・ツワイゴフはとっても賢くて、オモシロくて、色々なことに気を配っていた。

監督は、よくエキストラの人にも話しかけていたよ。あるシーンを撮り終えて、監督がセットの方に歩いてくるんだけど、僕たちを通り過ぎてエキストラの人たちに「オーケー、もう一回やってみよう!」とか声をかけたんだ。

▼映画『ゴーストワールド』予告編
https://www.youtube.com/watch?v=4WmCBRkWJ54

Q29:タイムトラベルができるなら、どの時代に行きたい? 理由は?
A29:1940年代に行くね。僕が出ていたテレビドラマ『ボードウォーク・エンパイア』の舞台が40年代だからじゃないんだ。“世界三大喜劇王” と呼ばれたバスター・キートンのセットに行けたらどんなに良いだろうと、ずっと考えてきたんだ。とってもクールだっただろうな。

Q30:テレビドラマ『ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア』に出演し始めたとき、あなたの演じた役が最後にどうなるか知っていましたか?(編集部注:以下、回答にネタバレ有)
A30:契約時にシーズン5と6への出演が決まっていたから、シーズン5をやっている最中も、次のシーズンにもまた登場すると思っていたんだ。でもシーズン5も終わりに近づいたある日、エグゼクティブ・プロデューサーのデイヴィッド・チェイスから電話がかかってきて、食事に誘われたんだ。

そして次の日、僕らはレストランでお昼を一緒に食べた。僕は、何を言われるんだろうと考えて、前の晩はよく眠れなかったんだけど、デイヴィッドから開口一番「すまない。君の役を殺すことになったよ」って言われたんだ。素晴らしい番組だったから、悲しかったよ。

▼『ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア』で、ブシェミさんが出演しているシーン

Q31:今日で世界が終わります。あなたはサンドイッチを作っています。具は何を挟む?
A31:ねえ、正直言うと、こういった質問をされると緊張しちゃうんだ。なぜだか分からないけどね。君は「冗談だよ」と言うかもしれないけどね。とても個人的なことを、質問されていると思うんだ!

Q32:これまで出演した映画の中で、どの作品が一番愉快だと思いますか?
A32:『インポスターズ』だね。豪華客船が舞台なんだけど、僕はハッピー・フランクっていう陰気な歌手役として出演したよ。出演陣も豪華で、撮影現場もとっても楽しかったよ。『アダム・サンドラーはビリー・マジソン / 一日一善』も面白いよ。

▼『インポスターズ』の予告編はこちら

Q33:映画『ビッグ・リボウスキ』にまつわるエピソードを教えてもらえますか?
A33:公開して何年経っても、未だにあの映画に注目が集まっていて、僕はとても嬉しいよ。公開当初は、みんな作品をどう扱ったらいいか困惑していた感じがしたからね。コーエン兄弟にとって『ファーゴ』は、初めて超話題作となった作品だ。でも、彼らは『ファーゴ』の次作を、同じような “世にウケる” 作品にするのではなく、『ビッグ・リボウスキ』を作り上げたんだ。

『ビッグ・リボウスキ』が多くの人に評価されるようになったのは、公開後何年も経ってからだ。あの映画が公開されて5年経ったあたりで、ようやく僕は道で声をかけられるようになった。

そして初めは「映画を5、6回見ました」という学生が多かったのに、その内「10回も見ました」という人が増え始め、その数はどんどん大きくなっていった。あんな風に、みんなが何度も見直してくれる映画になったことに、とても満足しているよ。

参照元:Reddit(英語)、Facebook
執筆:小千谷サチ