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普段、カンボジアのプノンペンで暮らす私。今どき iPhone4 なんて使ってる人も相当珍しいと思うが、割高なシムフリー機を買った手前、ホイホイ買い換えるのも抵抗があり、何年も惰性で使い続けてきたもの。最近になって買い換えようか悩みつつ、ほんの少し扱いが雑になっていたかもしれない。落としてガラスを割ってしまった!

これを機に買い換えるか! とも考えたが、電池もくたびれておらず、ガラスが割れて見栄えがバッチイことを除けば動作に問題もない。まだ使えるものを捨てるのも忍びなく、修理してみることにした。ちなみに日本で直した場合、見積もりは5千円弱。カンボジアなら幾らなんだろう? つーか、ちゃんと直せるのか?

・スマホ修理屋が密集するローカル市場へ

さっそく、プノンペン市内のスマホ愛好家の間で評価の高い「デポ市場」に行ってみた。プノンペンは市内至るところ携帯電話ショップだらけだが、ここは修理コーナーを併設した大きめの店が多く、かつ、スマホの修理に熟練した男たちがいるという話を聞いたからだ。

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・お店選びは慎重に

カンボジアではスマホの修理マンが割りと人気の職業で、昨日転職したような新人も少なくない。つまり、シロウト同然の職人が大勢いるため、評判の良い店にオーダーしないと、直しに行って壊されてしまうこともある。また地元のスマホ愛好家いわく、修理屋の技術力は店の清潔感に比例するそうな。キレイな店は仕事がキレイ、キタナイ店は……というわけ。

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・実はそんなに安くない

なるべくキレイな修理ショップを選んで飛び込んでみると、無残にヒビの入った iPhone4 をチラリと眺めた職人が「35ドル」と短くつぶやいた。前面のガラスと液晶スクリーンのユニット交換なので、そんなもんかなあ? と深く考えずオーケーしたが、特に超円安の今だと、日本で修理するのとさほど変わらない価格である。

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・パーツはモノホンなのだろうか……

オーケーを出すと奥から新品の交換部品が運ばれてきた。パッケージがあるわけでもなく、アップル製のオリジナルなのか非常に疑わしいところだが、職人は私に確認する間も与えず、ガンガン分解を始めてしまうのだった。まっいいか……。

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参考までに、机の上に敷かれている紙は、この店がストックする電話番号の一覧表。当然だが良番はプレミア価格だ。

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・きれいに修理できちゃいました!

あっという間にバラバラにされた私の iPhone は、20分程で見事修理完了。サービスで液晶保護シートまで貼ってくれた。間近で見ていて不安な局面もあったが、何が不安だったかについては実録ムービーを是非ごらん頂きたい。

なお、真似する人はそうそういないと思うが、東南アジアでスマホを修理するさいは、ニセモノ部品をつけられたり、やってもいない工賃を請求されないよう、必ず自己責任で、最初から最後まで職人の目の前で作業工程を確認すること!

Report : クーロン黒沢
Photo : Rocketnews24.

▼修理のすべてを効率良くまとめたムービーはこちら!

▼市場では新鮮な野菜や果物も売ってるぞ!
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▼ケータイショップがびっしり!
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▼通路にPCが1台。スマホに音楽や動画を入れてくれる屋台だ!
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▼交換部品。iPhone4は前面ガラスと液晶パネルの丸ごとチェンジとなる。
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▼サービスで液晶保護シートを貼ってくれた!
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