エリア51とは、米ネバダ州にあるアメリカ空軍の管理地区。この地の周辺では古くから頻繁に未確認飛行物体(UFO)が目撃されており、「UFOの発着所」や「宇宙人がいる」、「米軍と宇宙人が共同研究を行っている」などの噂が絶えない場所である。
宇宙人&UFOファンにとってエリア51は聖地である。いつかは行ってみたい場所、それが通称「エリア51」こと、アメリカはネバタ州にあるグレーム・レイク空軍基地なのだ。ということで……ひとりクルマを運転しまくり、エリア51に行ってみた!
・カーナビにも出てこない謎の場所
さあエリア51に行くゾ! と、カーナビに「Area51」と入力しても、当たり前だが出てこない。なにせ、謎だらけの空軍基地。あのオバマ大統領ですら、エリア51に関する質問には、「私からは何も言えない」と意味深な発言をしているほどだ。
ということで、まずはエリア51から最も近いUFOファンの憩いの場『Little A’Le’Inn(リトル・アレイン)』を目的地にセット。米カリフォルニア州を出発し、ネバダ州リノの激安モーテルで一泊。そして翌日、太陽が昇ると同時にハイウェイを爆走し……約7時間後、やっとこさ『Little A’Le’Inn』へ到着。
余談だが、ネバダ州の長距離移動は本当にキツイ。目の前に広がるのは、すがすがしいほどの一本道だけ。本当の本当に……何もない。まるでドラクエの “荒野” のような景色だけが、何時間も何時間も……続くのだ。ちなみにハイウェイのルートとしては、「I-80 E → US-95 S → US-6 E → NV-375 S」という道のりだった。
そんなツラい旅路の果てにある『Little A’Le’Inn』は、UFOファンのみならず、普通のドライバー&ライダーたちにとってもオアシスのような存在になっている。レストラン&バーとして使えるほか、なんと宿泊もできるらしい。もちろんUFOグッズや、ここでしか買えないマニアックな「エリア51グッズ」も揃っている。
しかし店内はビミョーに薄暗く、けだるいオーラが充満していた。恰幅の良い……というか、いかにもアメリカ体型な(要するに太っている)女性店員も、なにやら険しい表情をしている。そこはかとなく “秘密を知ってしまった顔” をしているのだ。
もしかしたらワナ? 私がこれからエリア51にクルマで向かおうとしていることを、グレーム・レイク空軍基地に通報し、軍人が追いかけてきて即拘束。そして、エリア51の内部に連行され、牢屋に入れられ、ふと隣の牢屋を見てみると……あの【衝撃映像】エリア51で撮影された「捕らえられた宇宙人」が目の前に!!
──という果てしない妄想を張り巡らせつつ、Tシャツやらマグネットやらステッカーやら、しこたまお土産をレジに持って行くと、太っちょな女性スタッフは「ワァオ!」と一気に表情が明るくなり、ウッキウキの上機嫌になった。よかった。
ちょっと仲良くなったので、つたない英語でいろいろ聞いてみた。エリア51に行きたいという旨を伝えると「行けるわよ! でも内部には入っちゃダメ。行けばわかるわ。気をつけて」と、簡単な地図をくれた。さらに、「宇宙人はいるかな?」との問いかけには「ウフフ……いるかもね」と意味深な答え。やはり……彼女は知っている!
だがしかし。この直後、私がエリア51に来た本当の目的を彼女に伝えると、またもや一気に表情が曇り、聞いた私ですら不安になるような答えが返ってきたのである。私の真の目的とは。そして、エリア51には何があったのか!? UFOの聖地で最終的に私が目撃した “日本の遺産” とは……? その答えは、次ページ(その2)へGOである。
Report:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.
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