
たいがいにして、女はイイ人よりもワルな男に惹かれる傾向にある。だが、真面目な高校教師ウォルター・ホワイトが家族のために一攫千金を狙い、ドラッグビジネスに足を踏み入れるドラマ『ブレイキング・バッド』は、少し例外のようだ。
というのも、タイトルの “ブレイキング・バッド” というスラングには、「道を踏み外す、ワルになる」といった意味があるのだが、中年になってから “ブレイキング・バッド” デビューを飾ったものの、ウォルターの女運はゼロ!! 妻スカイラーからは離婚を叩き付けられるは、勤務先の美人校長に迫れば思いっきり拒否られるわで、ホントに散々……。
そこで今回は、ウォルターがキスしようと迫ったカルメン校長を演じたカーメン・セラーノにスポットライトに当ててみることにした。
・もともとマーガレットいう役名がカルメンに
カルメン校長演じるカーメンの名前は、日本語データベースの情報を利用しているので表記は違うが、英語ではスペルも発音も同じである。もともと本シリーズでは、マーガレットというキャラクターが存在していたのだが、ロサンゼルスでイメージにピッタリな女優を見つけられずに、脚本家がマーガレットをストーリーから削除した。
ところがその後、ロケ先のアルバカーキに移って来た製作スタッフがカーメンと出会い、脚本にカルメン校長をストーリーに書き加えることにしたのだ。
・『ブレイキング・バッド』は、名前で化学反応を起こそうとしていた!?
カーメンの本名をそのまま役名に使用してしまう例に加え、化学薬品で溶かされてしまうドラッグディーラー、エミリオ・コヤマの本名はジョン・コヤマだ。もとはメキシコ系だったキャラクターが、ジョンが配役されたことでアジア系に変更になったのだが、どうやらジョンの名字を役名に反映させたようである。
また、エミリオのいとこのクエイジー・エイトを演じたマックス・アルシニエガの名は、マフィアのボス、ガス・フリングの公私パートナーであるマックス・アルシニエガ役にそのまま使われている。本シリーズの製作スタッフは、俳優の本名とキャラクター名を結びつけることで、何らかの化学反応を起こそうとしていたのかもしれない。
・カルメン役に縁があるカーメン
だが、カーメンの場合は劇中でも皆からカルメンと呼ばれるため、撮影中のオン&オフ場面で、混乱を来たしてしまうことが多々あったのだとか。ちなみに犯罪ドラマ『ザ・プロテクター / 狙われる証人たち』でも、彼女はカルメンという名のキャラクターを演じている。どうやら彼女は、自分と同じ名前の役に縁があるようだ。
・撮影ではウォルターとキスしちゃったカルメン校長
学校の校長にしては若くて美人すぎるカルメンは、イケてるとは言いがたい中年男ウォルターと見るからに不釣合い。それなのに何を勘違いしたか、ウォルターがカルメン校長にキスしようと迫るシーンは実に痛々しかった。筆者は “やめろ~!! 赤っ恥をかくだけだって!” と、見ていられずに目をつぶってしまったのだが、結果は思った通りに……。
「何してるの!?」と、思いっきり彼女に拒否られてしまうウォルターだったが、撮影では冗談半分で、二人は本当にキスをしたのだそうだ。舞台裏では、それほどウォルターがサムイ思いをしていなかったと知って、少しホッとしてしまった。
・自然化粧品会社のオーナーでもある
ロサンゼルスから引越してニューメキシコ州を拠点に女優として活動するカーメンは、自然化粧品「Studio Naturale」社のオーナーでもある。全て自然原料を使用したコスメ・シリーズは、基礎化粧品からメイクアップ商品まで取り揃えている。
なんでも、カルメン校長が通りすがりに、ウォルターを流し目でチェックして色目を使う場面があったのだという。だが「美人の彼女が、ウォルターなんかに興味を持つわけないだろ!?」と全員一致で意見がまとまり、結局そのシーンはボツになったしまったそうだ。製作過程においても女運に見放されていたとは、本気でトホホ……なウォルターである。
参照元:IMDb、AMC、Studio Naturale(英語)
執筆:Nekolas
イラスト: マミヤ狂四郎
▼『ブレイキング・バッド』シーズン1の予告編はこちら
▼ぬりえもあるぞ
Nekolas

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