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私(佐藤)はこれまでにさまざまな飲食店の取材を行ってきた。食には限界がなく、すでに完成し改良され尽くしたメニューにさえ、新たな手が施されることがある。なかには、どうしてこうなった? と疑問を抱かずにはいられないものまで提供されているから、食は本当に面白い。

最近北海道・札幌に行ったときのこと。まさに食の限界を覆すような斬新なメニューに遭遇した。立ち寄る予定のなかったそのお店には、「バホそばドン丼」というナゾのメニューがあるではないか!? これは食べてみないわけにはいかない! ということで、実際にオーダーしてみてビックリ! カツ丼の中にそばが入っててマジでビビッた!!

・レトロスペースの帰りに発見

私がそのお店、「そば処 三徳」を発見したのは、まさしく偶然のこと。以前の記事で紹介した「レトロスペース 坂会館」を訪問した帰り、最寄の琴似駅に向かって歩いている途中で、その奇怪な言葉の響きを持つ品書きが目に飛び込んできたのである。

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・「バホ」と「ドン」はナニ?

バホそばドン丼、バホそばドン丼……。大抵のメニューはその名前を聞けば、どんな料理なのか想像がつく。しかしバホそばドン丼は全然わからない。強いていえば、「そば」と「丼」はわかる。しかし「バホ」と「ドン」に関しては、何を指す言葉なのか全然イメージできない。ナンだ、バホとドンは……。

・席は店のど真ん中

まあとにかく、食えばわかる! ということで注文した。昼時とあって店は満席に近い入りよう。出前もやっているようで、にわかに厨房から忙しそうな物音が聞こえてきた。ちなみに私が座った席は、店のど真ん中。「こちらへどうぞ」と招かれて、仕方なくそこに落ち着いた次第である。真ん中だとマジで落ち着かない……。

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・カツ丼にしか見えないのだが……

そうこうしている間に、所望の品が提供された。これがバホそばドン丼か、パッと見た感じ、カツ丼に見える。いや、カツ丼にしか見えない。というよりカツ丼そのものだ。どこら辺にバホな感じがあるのか、気になる。とにかく食べてみることに……。

・何かがいるぞ!?

まず食べ始めるに当たって、最初に目に飛び込んでくるものがある。それはエビだ。エビが乗っている時点で、すでにカツ丼ではない。とはいってもエビごときで名前を変えるくらいだから、エビだけがナゾの変化を宿した要素ではないはず。しばらく食べていると、驚くべき食材が潜んでいることを発見した!

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・そば混入!

それはそばだ。カツ丼にそばが混入しているじゃないか! 異物ではないが、一般的なカツ丼から見ればそばは異物! 何という荒技をやってのけるのだろうか!? まさかそばがカツの下敷きになっているとは、誰も想像できないだろう。どんな経緯でこのメニューが誕生したのか気になるところだ。

ちなみに味付けは甘めで、ご飯とそばの食感の違いに戸惑うかと思ったら、これが意外にもアリな組み合わせだったぞ。結局どこら辺がバホでドンなのか解決しなかったが、大変興味深いメニューであった。

・今回紹介した店舗の情報

店名 そば処 三徳
住所 北海道札幌市西区二十四軒四条6丁目5-18
営業時間 11:30~15:30、17:00~21:00
定休日 日曜日

Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

▼これがバホそばドン丼。漬物とみそ汁つき
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▼エビつきのカツ丼のように見えるのだが……
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▼中にそばが混入していた!?
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