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か弱き乙女の皆さまは、男性に身を呈して守られた経験はありますか? 幸い、平和な現世の日本では、いきなり城に攻め入られたり、道でショッカーに襲われたり、突然目の前に魔人ブウが立ちはだかり、チョコレートにされてしまうなどの事態に遭遇することはめったにありません。

なので、本当は女性に真の強さをアピールしたい殿方も、なかなかそれを披露する機会がなく、さぞかし歯がゆい思いをしていることと思います。しかし、実はこの平和な現代日本においても、簡単に女性を守る事ができるのです。一体どうやって?

・工事中の横断歩道はチャンス

先日、私はとある紳士と遭遇しました。場所は工事中の横断歩道です。私は毎朝そこを通過せねばなりません。道幅は決して広くはない道路ですが、抜け道なのか、スピードを出した車の往来が絶えないのです。

しかし、せわしない通勤時間帯なので、人々は足早に歩道を横断。なかには一瞬の隙を見つけるや、赤信号も構わずに進んでしまう人も……。当の私(筆者)も、いけないこととは知りつつも、「みんなで渡れば怖くない」という、ビートたけしのアノ言葉が脳裏をよぎり、おもむろに歩道に一歩足を出しかけてしまいました。しかし、次の瞬間──!

・ゴール下を守るゴリ並みの鉄壁のディフェンス

目の前に一人の男性が立ちはだかったのです。腰を深く落とし、両手を翼のように広ろげ、広い背中を盾に、鉄壁のディフェンスで歩行者(私)を守る男闘呼(おとこ)がそこにいたのです。いうまでもなく、それは工事現場を見守る「警備員」の方でした。

その悠々たる出で立ちに、私は瞬時に、名作『スラムダンク』の赤木武憲こと「ゴリ」のディフェンス力を思い起こしました。両手を広げ目の前に立ちはだかる警備員さんは、一見するとただの「通せんぼ」ですが、そんな表現は無粋です。「通さない」のではありません、「守っている」のです。自らを盾に……!

・やっぱり女性は男性に守られたい

自らを盾に「守られる」。この体験に、私は朝っぱらから感動しました。男性が、身を呈して女性を守る……これはドラマやアニメの世界の話、フィクションではなかったのです。男性は、みんなスーパーサイヤ人になれるのです。主に工事中の横断歩道で。

いつの時代も、女性は女性らしく、男性は男性らしくありたいもの。男性の皆さま、女性と歩道を横断する際には、是非とも身を呈して女性を守ってみてください。男闘呼としての株がグッとあがること請け合いですよ。以上、DEBUNEKOのちょっとイイ話でした。

執筆:DEBUNEKO
イラスト: マミヤ狂四郎

▼ぬりえもあるぞ
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▼スーパーサイヤ人にもなれるしピッコロさんにもなれる
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