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プロレス界には「伝説」として語り継がれる試合がいくつかある。かの有名な「アントニオ猪木vsモハメド・アリ」もそうだし、「スタン・ハンセンvsアンドレ・ザ・ジャイアント」もそうだ。そして今回ご紹介する『佐々木健介vs小橋建太』も紛れもなく伝説の試合である。

今から約10年前の2005年7月18日、つまり7.18(ナナテンイチハチ)東京ドームで行われたこの試合は、両者の意地と意地が真っ向からぶつかり合う壮絶な試合となった。特に互いに一歩も引かないチョップの応酬は、合計218発にも及ぶ。

そのチョップ合戦部分だけを収録した動画がYouTube上にアップされているのでご紹介したい。動画のタイトルは『Insane Chop Battle – Kobashi vs Sasaki』という。

・YouTubeユーザーABTROGDOR氏が作成

まずは動画の作者をご紹介しよう。YouTubeユーザーABTROGDOR氏だ。彼(彼女?)のアップしている動画の多くは、全日本プロレスとプロレスリング・ノアのものである。その内容も三沢光晴や小橋建太のものが多く、いわゆる超世代軍が好きなようだ。

それはさておき、伝説の試合と呼ばれる所以であるが、両者が一歩も引かなかったことが大きな要因である。互いに脂の乗った時期であり、それぞれが団体のエースとして看板を背負っていた。何より2人のファイトスタイルが酷似していたことが挙げられる。

所属団体やキャリアは違うものの、「鍛え上げた体で相手の攻撃を受けきる」ところや、「テクニックよりパワーで相手をねじ伏せる」ところなどは両者に共通していた。さらには、「泥臭いほどの努力を重ねてエースに登りつめた」という点では、当時のプロレス界において双璧であったと言っていい。

・壮絶な打ち合い

そんな両者の初シングルマッチに観客の期待も膨らんでいたが、2人は想像をはるかに上回る試合をやってのけた。特にチョップ合戦は壮絶の一言に尽きる。互いに “剛腕” と称され一発一発が強烈なのに、それぞれが100発以上のチョップを打ち込み打ち込まれたのだ。

動画で注目してほしいのは、チョップを受ける際に少しも体を反らせていないところ。中には、チョップが当たる瞬間に体を後方に反らせて力を逃がすプロレスラーもいる。それはそれでテクニックなのだが、2人は意地でも体を反らさずに相手のチョップを受けきった。

ミミズ腫れとなった両者の胸板は、まるで意地とプライドと “これまでの軌跡” が刻まれたかのようである。片時も目を離すことなくご覧いただきたい。

参照元:YouTube
執筆:P.K.サンジュン

▼「Insane Chop Battle – Kobashi vs Sasaki」だ。凄まじいぞ!

▼完全版も発見!