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人は誰しも屁をこく。屁という言い方はちょっと下品なので、オナラとしよう。うら若きアイドルでも、ダンディな俳優でも絶対にオナラをこくのである。これは人として、いや動物として生まれた宿命であり、逃れようのない生理現象だ。人前では遠慮している女性もきっとこっそりオナラをこいているのだ。

もしその女性のオナラがバレてしまったとき、男はその事実をどう受け止めるのだろうか? 放屁後の事後対応によって、その女性への印象は大きく変わるはずである。今回は女性が放屁した直後の一言を独断と偏見で採点したいと思う。オナラが出た、そのピンチをチャンスに変えるのは、事後対応にかかっている。

・人のせいにする マイナス20点

女性は明らかに、その場の空気中にオナラを解き放った。それがほぼ間違いのない事実としてわかっているのに、その彼女はただ沈黙している。そればかりか、他の誰かを注視しているとしたら、オナラに対する責任を誰かに転嫁していると見て間違いないだろう。

注視している相手が、もしも自分だったら、あなたはその女性に対する好感度を下げざるを得ないはず。しかもその女性が美人であった場合、ポイントは女性の美しさに比例して下がるに違いない。マイナス20点としているのだが、場合によっては人間不信に陥る可能性も否めない。

・少し頬を赤らめる 30~50点

さすがに女性であれば、大っぴらにオナラをしてしまったことを口にできないだろう。自責の念と恥ずかしさで頬を赤らめてしまうかもしれない。これは意外に好感度が高い。だが、責任の所在を明らかにしていない点も見過ごすことができないので、あまり高得点には結びつかない。強いていうなら、その恥らう姿を好ましく思う人もいるかもしれないので、50点を最大値としてみた。

・真顔で正直に告白する 60点

責任の所在を明らかにすることは、大いに好感が持てる。少なくとも他人に罪を擦り付けず、また自ら申し出る点は評価に値するだろう。しかし真顔はよくない。オナラは少々マナー違反なので、少しでも良いから反省すると好感度アップだ。

「あ、ごめん。オナラしちゃった」と真顔で言われても、フォローも何もできないので、その告白を受けた相手も立つ瀬がない。

・はにかみながら正直に告白する 90点

恥じらいと共に正直な告白、これが一番良いのではないだろうか。先ほどの真顔告白では、どうにもフォローのしようがないのだが、「あ、ごめん。オナラしちゃった(恥)」となると、「全然大丈夫だよ!」と寛容さをアピールできるのである。だが、実はまだこの上がある。さらなる上級者の事後対応は後ほどお伝えしよう。

・茶化しながら告白する 50点

「ごめん、屁が出た。ガッハッハ」とばかりに、自ら茶化し笑いに持っていくパターンもあるだろう。これはあまり歓迎されない。正直さよりもガサツさの方が目立ってしまい、敬遠されかねないからだ。笑いに変えると、一見その場は円満に解決したように見えるのだが、内心遠ざけられる場合があるので注意しよう。

・異性にこっそり告白する 100点

これこそ上級者の事後報告である。こっそり特定の人にだけ耳打ちして、「オナラしちゃった……」。告白された相手は、まるで誰にも知られていない2人だけの秘密を共有できたかのような錯覚に陥る。

仮に告白を受けた男性が、意識している女性からこの一言を聞かされたら、恋に落ちることさえあり得るだろう。オナラというマイナス要因を跳ねのけ、プラスに転じる勝ちパターンである。まさにピンチはチャンス。もしこの切り返しで恋が芽生えなかったとしても、その女性に対する好感度は格段にアップするはずだ。

女性の皆さん、もしも我慢の限界を超えて “すかしっ屁” を放ってしまったら、上記のリストを思い返して難を逃れて欲しい。いざというときのために、ブックマークしておくことをオススメするぞ!

執筆:佐藤英典
イラスト:Rocketnews24