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1975年に12月に始まった「コミックマーケット」(以下、コミケ)は、来年30周年を迎える。コミケに参加したことがないという人でも、その名前は耳にしたことがあるに違いないだろう。世界最大規模の同人誌販売会であり、毎回50万人近くを動員するモンスターイベントだ。その名は日本のみならず、海外にも轟いている。

そのコミケについて、外国人はどう思っているのだろうか? かねてからコミケに興味を示していた、ロケットニュース24英語版のライターであるプレストン記者を連れて行くことにした。18万人も動員したというコミケ初日を、彼はどう受け止めたのであろうか? 以下は彼の感想である。

【コミケに初参加したプレストン記者の感想】

・DIYに感動!

「まず、アメリカの大きなコミックコンベションに行ったことがないので、比較ができません。ただし、スケールが小さいマイナーのコンベションに行ったことがあります。いわゆる、アンダーグラウンドや同人誌のアミコミがメインなイベントです。多分すでに分かると思いますが、私はDIY(Do It Yourself、自作すること)のものが大好きです!なので、コミケで一番楽しかったのは皆さんが自分たちで、自分たちの思い通りに作品を作ったり、楽しんだりしてる点です。ちょっと感動しました」

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・クオリティが高い

「基本的に、 (アメリカのも、日本のも)社会人は好きなものを自分の手で作るものではなく、大きな会社が作った商品を購入するものであるという気がします。もちろん、 それは別に悪いことでもないです! ただし、自分の手で作ったものや同様の仲間をサポートすることは素晴らしいことだと思います。また、DIYと言っても、クオリティはとても高いですね! 会場を見回りましたが、ちゃんと綺麗に出来たものは結構多かったです。なのに、ほとんどのものが自作されたもので、趣味として作られたそうです! 仕事があっても、こんなに頑張っていることを尊敬します。このような自作文化は多分他の国でも多いですが、日本のオタクのDIYクオリティは結構高いと思います」

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・ありがとうと言いたい

「人混みもすごかったですね。コスプレエリアをもう少し歩きやすくすればいいなと思いましたが、難しそうですね。後、カメラマンが1人のコスプレの女性を囲んで、夢中で写真を撮るのはちょっと恥ずかしいんじゃないかと思います。やっぱり笑ってしまいました。ボランティアの皆さんにも、参加した皆さんにも、ありがとうございましたと言いたいです。39年間ずっと頑張ってきたのは素晴らしいことですね。来年も楽しみしています」

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・やはりメジャー作品は好評

ちなみにプレストン記者によると、有名作品のコスプレは海外でも関心が高いと話していた。たとえばポケモンやナルトなど、海外でローカライズされている作品や、宮崎駿作品のキャラ。そのほかゲームや映画のキャラも、好評とのことである。

そんなプレストン記者の執筆した、英語版レポートはこちらである。海外のロケットニュース24読者の反応が気になるところである。

Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

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