なぜココにこの料理屋が? と思うような、驚くお店に出くわすことがある。たとえば、以前紹介しているイタリアンの「アミーチ」は、茨城県のつくば市にあり、都内の一等地に店を構えていても不思議ではないほど、高いクオリティの料理を提供している。並みの店では到底太刀打ちできないほど、ハイレベルの料理を超良心的な価格で提供しているのだ。
私(記者)は最近秋田県を訪ねたのだが、そこで同じように衝撃的なお店を発見した。そのお店「チャックデ パンジャーブ」は、インド料理のお店である。何の気なしに入店したのだが、料理のクオリティは驚くほど高い。もしも近所にあれば、週一で通いたくなるレベルだ。雪深い山間の街に、なぜインド料理?
・乗り継ぎがうまく行かず
私がここを発見したのは、本当に偶然のことだ。東京駅から東北新幹線「こまち」で大曲駅へとたどり着き、そこから横手市に行こうと考えていたのだが、奥羽線の乗り継ぎがスムーズに行かず、1時間待たなくてはならなかった。
・偶然発見
しかし、ファミレスの類は駅の近くになく、喫茶店を見つけることもできなかった。わざわざ時間を潰すためだけに、タクシーに乗る気にもなれない。どうしたものか……そう思案にふけっていたところ、チャックデ パンジャーブを見つけたのだ。
・雪深い街でインド料理
この日の大曲はかなり寒かった。できれば温かい物を食べたいと思っていたところに、インド料理店発見。まさかこの街でインド料理に出くわすとは想像もしていなかった。店主によると、天候が荒れているため、この日の来客ゼロになるかなと思っていたらしく、私の訪問をとても喜んでくれた。
・本格的な雰囲気
店内には焼く釜があり、かなり本格的な雰囲気が漂っている。料理はその雰囲気を少しも裏切らないものだった。オーダーしたのは、鶏肉を使ったカレーのムルギ。ランチメニューは、ナンかチャパティ、ライスのいずれかを選ぶことができる。それに小さなサラダが付く。これにチキンティッカを追加した。
・想像を越えるクオリティ
釜で焼いたナンは、表面カリカリで中はふんわりと焼きあがっている。色目も美しく、そのまま食べるとほんのりとした小麦粉の甘さを感じる。これにカレーをつけて食べると、そこが秋田県の雪深い田舎町であることを、完全に忘れそうになる。
香辛料にしっかりと漬け込んだチキンティッカは、肉が大変柔らかく、一口食べるとホカホカと湯気が立ち上り、肉汁がジュワリと口のなかに広がった。寒さで冷え固まった身体を、温かさとおいしさで癒してくれるようだ。
大曲を訪れる際には、ぜひともこのお店をおすすめしたい。本格的な味に衝撃を受けるはずである。
・今回訪問したお店の情報
店名:チャックデ パンジャーブ
住所:秋田県大仙市大曲通町5-1 塩谷ビル 1F
営業時間:11:45~14:30、17:00~21:45
定休日:不定休
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
▼釜で焼かれたナン
▼鶏肉のカレー、ムルギ
▼チキンティッカのウマさにはかなり驚いた