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安くてウマい、餃子の王将。言わずと知れた大衆中華料理チェーンだ。実は餃子の王将が、 “らしくない” メニューを全国で発売しているのをご存知だろうか? それは……「イタリアン風やきそば」。

マジか……品揃えの多さが「餃子の王将」の魅力の1つとはいえ、その分野に手を出してきたか……。愛する「餃子の王将」よ! 大丈夫なのか? そっち方面は、オシャレなヤツが行くとこだぞ! イケメンワールドだぞ! 華やかさに憧れて、「自分のよさ」を見失ってないか? ……心配でたまらないので、店舗に行って確かめてきた。

・複雑極まりない『イタリアン風やきそば』

『イタリアン風やきそば』は、早い話が「具材 = ほぼ焼きそば、味= トマトソース」だ。そもそも「焼きそば」自体が、中華料理なのか和食なのか、カテゴリー分類の難しい料理だが、それをさらに複雑にしたのが、この『イタリアン風やきそば』である。

・喫茶店で食べるナポリタンに近いが……

実際にひと口食べてみると……一番近い料理は、喫茶店で食べるナポリタンだと思われた。“パスタ” ではなく “スパゲティ” と呼ばれているヤツ。懐かしさを訴えてくる、あの味だ。

しかし、喫茶店のナポリタンとは微妙に違う。それは豚肉やキャベツなど焼きそばの具材が使われているからでもあるが、何と言っても、“チーズ感” が強いのだ。喫茶店のナポリタンで言えば、粉チーズをたっぷりとふりかけた状態。

・焼きそばが拗ねて泣いている

結論としてこの『イタリアン風やきそば』、マズくはないが、正直に言うとメチャクチャウマいとも思えなかった。というのも、焼きそばの具材を使って、強引にナポリタンを作り、違和感をチーズでごまかしている印象。

言ってみれば、焼きそばが主演の舞台にイタリアンが乱入し、イケメンなイタリアンが客から注目を集めまくっているのだ。焼きそばは、「こんなはずじゃなかったのに……」と拗ねて泣いており、チーズが「まあまあ」となだめているイメージ。確かに、焼きそばとイタリアンは同じ舞台に立っているが、いい関係だとは感じられなかった。

・『トルコ料理風骨付鶏唐揚』の味は安定感バッチリ

なお「餃子の王将」は、『イタリアン風やきそば』以外に、もう1つ中華料理らしくないメニュー『トルコ料理風骨付鶏唐揚』を全国販売している。

こちらの味は、安定感バッチリ! 「ケバブ風スパイスミックススパイスで仕上げた」とのことで、スパイシーでウマし! グランドメニューの『鶏の唐揚』とどちらが美味しいかと言われると難しいが、より味の濃い唐揚げが好みの人は、『トルコ料理風骨付鶏唐揚』がいいだろう。

やはり、「餃子の王将」はアジアの料理と合う。元々が中華料理なのだから当然といえば当然だが……。とにかく、「餃子の王将に行くと、いつも同じメニューばかり頼んでしまう」という人は試す価値あり。ちなみに、『イタリアン風やきそば』は580円、『トルコ料理風骨付鶏唐揚は』380円だ。

Report:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.

▼こちらが『イタリアン風やきそば』。価格は580円
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▼『トルコ料理風骨付鶏唐揚』は380円だ
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