本日2021年6月25日、「餃子の王将」の新業態1号店が東京都・池尻大橋にオープンした。『餃子の王将 ジョイ・ナーホ 池尻大橋店』といい、テイクアウト・デリバリー専門店だ。

こちらでは、店内での飲食が不可。一般的な「餃子の王将」の店舗との違いはそれくらい……かと思ったら違った。お店に行ってみると、見慣れないメニューがあるではないか。なんだこれ?


見慣れないメニューとは、『ガーリック炒飯』『温玉豚キム麺』『温玉豚キム丼』『ラージャン麺』『痺(しび)れソース焼そば』。どうやら、これらはジョイ・ナーホ池尻大橋店のオリジナルメニューらしい。

まぁ、「餃子の王将」は独自メニューのある店舗が多いので、「うちの近所の王将にはあるよ」って人だっているかもしれないが、少なくも私は初めて見た。

中でも特に目を引いたのは、『痺れソース焼そば』である。商品名を口に出すと、なかなかのインパクト。映画なら毒殺で使われるヤツ。と考えているうちに気になったので、『痺れソース焼そば』と餃子のセット(税込680円)をチョイス。


持ち帰り、開封すると……



毒々しいネーミングなのに野菜多めとは一体どういうことか。このあたりのギャップに痺れるといえば痺れるが、味の方はどうなっているのだろう? 食べてみたところ……


なんたる優しさ!


個人的にはコショウ多めの焼きそばの範囲であって、決してヒーハーするような味ではなかった。「餃子の王将」が関西では「京都王将」と呼ばれているのを思い出させるような、はんなりとした痺れ。辛いもの大好きなガチ勢からすると物足りないだろうが、誰でも頼みやすそうである。


さて! ここまで読んでくれた人の中には、「池尻大橋まで行けないよ〜」と思っている人が結構いるに違いない。だが安心してくれ。ジョイ・ナーホには『痺れソース焼そば』のようなオリジナルがあるものの、メニューのほとんどは一般的な「餃子の王将」と同じだ。



いくつか価格を比べたところ、関東にある店舗と変わらない。よって、ジョイ・ナーホが遠くて行けないならば、近くの店舗でテイクアウトすればいいだけのこと。また、最近はデリバリー対応店舗も増えているようなので、そちらを利用するのもいいだろう。

ただ、中には「どうしてもオリジナルメニューの『痺れソース焼そば』が食いたいんや」って人だっているかもしれない。そんな人はジョイ・ナーホが近隣に出来るまで待つしかないかもだが、『痺れソース焼そば』に関する限りどうにでもなる気がする。


もし私だったら、普通のソース焼きそばに山椒をパラパラと振りかけるだろうか。あるいは、コショウを多めにするだろうか。もちろん本物とは味が異なるだろうが、似たような感じにはなるかと思う。コツは、“痺れ” だからといって痺れるほどの量を入れないこと

繰り返すが、『痺れソース焼そば』の痺れは優しい。いかつい名前だけど めちゃくちゃナイスガイみたいなメニューだから、アレンジする場合は手加減してコショウや山椒を振りかけてくれ。

・今回ご紹介した飲食店の詳細データ

店名 餃子の王将 ジョイ・ナーホ 池尻大橋店
住所 東京都世田谷区池尻3-22-4
時間 10:00~深夜1:00

参考リンク:餃子の王将「ジョイ・ナーホ 池尻大橋店」「デリバリーサービス実施店舗
執筆:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.

▼「餃子の王将 ジョイ・ナーホ 池尻大橋店」のメニューはこんな感じ。なお、ウーバーイーツ(Uber Eats)、出前館、menuからデリバリー注文が可

▼余談だが、「ナーホ」は王将用語で「持ち帰り」の意味だから、ジョイ・ナーホはJOYをテイクアウトするって意味のようだ

▼ちなみに、容器は電子レンジ対応とのこと。

▼そして『痺れソース焼そば』。表面こそコショウらしき存在が確認できるが……

▼麺は普通のソース焼きそばとそれほど変わらない。