見ず知らずの人から突然助けを求められたら、あなたはどうするだろうか? 頼みごとの内容や時間的な余裕にもよるかもしれないが、赤の他人だからこそ、助けてもらえたら人の優しさに心を打たれるのではないだろうか。
ということで、30人の他人に “携帯電話とお金を貸してほしい” と頼んで実験を行った動画が話題となっているので紹介したい。ナカナカ興味深い結果が出たのだが、その動画は「Will Strangers Help You?」で確認できるぞ!
・実験場所は2タイプの人が住む米ロサンゼルス
「他人の親切心」を実験する場所として選ばれたのは、アメリカのロサンゼルス。ロサンゼルスに長い間住んでいた筆者の個人的な意見だが、ロスの住人は大きく2つのタイプに分類されると言ってよいと思う。
ハリウッドという “金&容姿” が物を言うビジネスで成り立っている街なので、一見人は良さそうだが実は薄っぺらな偽善者タイプに属する人か、純粋にイイ人のどちらかに分かれるのである。
・実験の経過はナカナカ良好!
もちろんロスは広大なのでどの地区で実験するかにもよるが、残念ながら詳しい場所までは公開されていない。とはいえロサンゼルスの住人が、一体どれだけ困っている他人を助けてあげるのか結果に興味津々である。それでは動画を早速チェックしてみよう。
まず普通のルックスの女性2人&男性1人が、「友達に会うことになっているのに携帯電話の充電が切れちゃって……電話を貸してもらえますか?」と、通りがかりの人に声をかけた。すると、ほとんどの人が快く電話を差し出したのである!
・充電器を貸してくれる人まで現れる
なかには「国際電話じゃないわよね!?」と、ジョークを言いつつ電話を取り出す感じの良い女性や、「あなたが電話している間にコーヒーを買ってきてもいい?」と、他人に電話を渡したままその場を立ち去る人までいるではないか!! さらに「メールも送っていいよ」と言ってくれたり、電話の充電器まで貸してくれる人まで現れたのだ。
・30人中28人が助けてくれた!!
そして、“ダウンタウンまで行くバス代がないから1ドル(約115円)を貸してほしい” とさらなるお願いをしたところ、ためらいもなく1ドル札を渡してくれた人がほとんどだったのである。結局のところ、30人中28人の赤の他人が助けの手を差し伸べてくれるという、心温まる結果となった。
今回の実験動画を見て、「ロサンゼルスも捨てたものではないな!」と嬉しい気持ちになってしまった。そして “人から受けた善意を次の人に受け渡していく精神” も忘れないようにしたいものだ。
▼他人の親切心を実験した動画はこちら