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なんちゅう “やらしい” ヤツだ──これから紹介する動画に登場する男性を見たら、思わずそう感じてしまう読者は少なくないだろう。なぜなら彼は、いたるところに本物の1ドル札を貼り付けたジャケットを着ているのだから……。

だが誤解してはいけない。男性がやろうとしているのは、秒速で稼いでます宣言ではなく、社会実験だ。その “やらしいスーツ” を着て、「どうぞお金を持っていって」とアピールしながら街中を歩いたらどうなるのか? 人々の反応を身をもって確かめているのである。結果……考えさせられる展開になったようだぞ。

・ニューヨークで行われた実験

まず最初に、社会実験の概要について触れておこう。実行したのはアメリカ人ユーチューバーのコビー・パーシンさんで、場所は米ニューヨークのマンハッタン。コビーさんは、先述の通り “やらしいスーツ” を身につけ、「必要なもの(お金)を持っていって」と書かれたボードを持ち街角に立った。すると……

何人かがコビーさんの周りに群がり、お金をむしり取っていく。……これまた、コビーさんのスーツ以上にやらしい光景である。しかも、映像に映し出されている多くの人が、どうしてもお金が必要だから取るのではなく、「そう言うのだったら、もらっちゃおう♪」という雰囲気。

中には「ネイルサロンの予約をしているの」と言ってお金をむしり取る人もいて、やらしいこと極まりない。

・最後のホームレス男性に注目!

だがしかし……! 最後に登場するホームレス男性が、動画に漂いまくっている負の空気を一気に消し去り、何なら感動的とも言える結末にしてくれる。というのも、彼は紙幣を2枚だけ取った後、「残りは他の人にやってくれ」と告げるのだ。

お金持ちの人がそう言うならまだしも、繰り返すが彼はホームレスである。自分自身がお金を必要としているはずなのに、他人のことを考えるなんて……。とにもかくにも、映像を見ると “豊かさ” について考えさせられること請け合いだ。

参照元:YouTube / Coby Persin
執筆:和才雄一郎

▼こちらがその動画