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はい! 皆さん空に注目~!! 夜空を、東の空を見上げてください。月が見えませんか?

やや満月に近いお月様がどうしたの? と、思ってしまうが、今宵の月はちょっと特別。本日11月5日の月は171年ぶりの「ミラクルムーン」なのだ! 次見られるのは2109年とのこと、これは一生に一度のチャンスかもしれない!

・ミラクルムーンとは!

「ミラクルムーン」とは、なんだか『セーラームーン』の新アイテムか何かに聞こえるが、「後の十三夜(のちのじゅうさんや)」と呼ばれるものだ。

名月というと旧暦8月15日の十五夜、そして旧暦9月13日の十三夜がある。通常、名月と言われるのは年に2回なのだが、暦の関係で今年は旧暦9月が2回あるため2回目の十三夜、すなわち「後の十三夜」が見られるのである。これは171年ぶりとのことだ。

・どうして旧暦9月が2回あるの?

旧暦(太陰暦)が月の満ち欠けを基準に制定されているのはよく知られている。旧暦でも1年は12カ月だが、月の周期、すなわち旧暦の1年は太陽の周期を元に作られた新暦(太陽暦)より微妙に短いのでその誤差が溜まると暦と季節がズレてしまう。

このズレを解消するため約3年に1回、どこかにもう1カ月プラスするのだ。これを「閏月(うるうづき)」という。何月にプラスされるかは月の周期から計算されるのだが、そのうち9月が2回ある「閏9月」はとても珍しいことだという。次回の「閏9月」は2109年、95年後とのこと。たぶん生きてないだろうなぁ……。

・18時前から観測できそう! 南中は22時16分頃

本日11月5日の日の入りは16時43分頃だ。日の入りから40分~1時間くらいで暗くなると言われているので、18時頃にはとっぷり暮れて月も見やすくなっているはず。なお、南中は22時16分で月の入りは午前3時以降なので、一晩中「ミラクルムーン」を楽しむことができそうだ。

地域によっては雲が出ている場所もあるようだが、雲の合間から顔をのぞかせる月を見るのもまた一興。月の観測には特別な機材も必要ないので、みなさんも夜空を見上げてみてはいかがだろうか?

参照元:tenki.jp国立天文台暦注大洋網(中国語)
執筆:沢井メグ
Photo:Rocketnews24