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今も昔も薄毛に悩む人は多い。そして、そんな人をターゲットにした育毛剤などの育毛商材は市場に多く出回っている。しかし、あまりにも情報が多過ぎて「結局どうしたらいいんだ!」と新たな悩みを抱えている人も多いだろう。

そこで、髪の毛を増やすために日々試行錯誤しているという、毛活アドバイザーの田中尚志さん(仮名)に、役立つ毛活術について聞いてみた。すると彼は「ひと口に薄毛といっても様々なタイプがある上に、効果には個人差があります」と前置きした上で、「育毛剤より使える毛活アイテム・テクニックベスト5」を教えてくれたぞ。

5. ウコン

「お酒の後によく飲まれるウコン。中に含まれているクルクミンは、肝機能を促進すると言われていますが、それは毛活にも直結します。というのも、お酒を飲むとメチオニンというアミノ酸が消費されるのですが、これは髪の毛の重要な生成要素。肝機能を助けることで、髪の毛に必要なアミノ酸の消費を抑えられるのです。

そして、もう1つ注目すべき効能が、抗酸化作用。要は、細胞が老化するのを防いでくれるのです。頭皮細胞の老化を防ぐということは、細胞の代謝機能を整えるということですから、髪の毛への影響も少なくありません」。

4. イワシ

「イワシは、髪の毛に悩んでいる人の間で有名な食材。何が良いかというと、イワシには、髪の毛を生成する際に強い味方となる栄養素が豊富に含まれていること。核酸、メチオニン、亜鉛、DHA、EPA など数えればきりがありません。イワシは、それらをいっぺんに摂取できるのです。

ちなみに、缶詰で買えば調理の手間がかからない上に、1つ100円前後と安いですよ。イワシを食べることは、毎日の習慣にしたいものです」。

3. カボチャ

「カボチャには、多くのビタミンやミネラル成分などが多く含まれていますが、特に重要なのはβカロチン。この働きにより、皮膚の抵抗力を高めるとともに、強い抗酸化作用で髪の毛を健康に保つと言われています。

また、かぼちゃの種も毛活の強い味方。髪にとって重要な栄養素である亜鉛をはじめ、こちらもミネラルなどが豊富だからです。なお、かぼちゃの種は、水洗いして乾かした後、弱火で煎ればおいしく食べられますよ。

髪の毛に悩む人にとってカボチャは、捨てるところが一切ない、非常に有用な食材なのです」。

2. 禁煙

「タバコを吸うと、頭皮の毛細結果が細くなるため、髪の毛に最悪の影響を与えてしまいまのです。こう聞くと、頭髪に悩んでいる人の中には、『それくらい知っている』という人も多いでしょう。

しかし、同時に『分かっているけど、吸っちゃうんだよ〜』という人も多いのではないですか? はっきり言って、タバコを吸いながら髪の毛を増やそうとするのは、深夜にラーメンやハンバーガーを食べている人が『やせたい』と言っているのと同じです。

髪の毛を何とかしたいなら、禁煙の優先順位は極めて高いのです。タバコを止められない人に対する警鐘の意味も込めて、禁煙を2位にしました」。

1. 十分な睡眠

「1位が「十分な睡眠」だと聞くと、肩透かしされた気分になる人は多いかもしれません。しかし、何も奇をてらって1位にしている訳ではありません。十分な睡眠は、間違いなく毛活の最優先事項です。

その理由は極めてシンプル。髪の毛を増やすためには、新陳代謝を高めることが不可欠。そして、そのためには、十分な睡眠が絶対条件だからです。特に新陳代謝が活発になる夜10時〜深夜2時の間は、眠りについていたいもの。また、睡眠時間は最低でも7時間以上キープするようにしましょう。

こちらも2位の禁煙と同じく、「分かっているけど夜更かししてしまう、睡眠時間を削ってしまう」という人が、なんと多いことでしょう。どんな育毛剤や育毛テクニックも、十分な睡眠ほど効果を発揮するものはありませんよ〜」。

……とのことである。田中さんの言う通り、効果には個人差があるだろうが、禁煙や十分な睡眠が何より大事とは、何とも深いようにも思われる。「毛活には、育毛剤が必須」と思いがちだが、実はそうではないかもしれない。

とにかく、禁煙や睡眠には一切お金がかからないため、「薄毛に悩んでいる」という人は、まず試してみてはいかがだろうか。

執筆:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.